こんにちは、阿久津です。「スマホ de タッくん」を使ってみました。1月に行われた記者発表会でiPhoneにインストールしていましたが、このアプリを実際に利用するのは今回が初めて。外出先で配車を依頼しました。自身の位置を選択して乗車場所を指定してから1分程度で手配完了。その後、5分程度でタクシーが到着しました(図01)。

乗車後、運転手さんに同アプリの利用者は多いかと尋ねましたが、サービス開始1カ月程度では、まだそれほどではないとのこと。冷静に考えてみれば、電話による配車依頼とまったく変わりませんが、スマートフォンを操作するだけでタクシーが到着する便利さは想像以上でした。筆者はタクシーを頻繁に使うほど"お大尽"ではありませんが、この手軽さはクセになりそうです。

図01 配車を受け付けた際の画面。下部にはGoogleマップが表示されると思われます

さて、以前から気になっていたのが、エクスプローラーのナビゲーションウィンドウにあるSkyDriveのエラーを示すオーバーレイアイコンです。筆者の実験用環境で発生した当初は、ネットワークがらみのエラーと気にとめませんでしたが、いつまで経っても消える気配がありません(図02)。

図02 ナビゲーションウィンドウのSkyDriveにエラーを示すオーバーレイアイコンが現れます

エクスプローラーからSkyDriveにアクセスすると、オンラインストレージ上のファイルやフォルダーが列挙され、正常であるように見えます。しかし、アプリケーションに関連付けられたファイルを開くと、「予期しないエラー~」メッセージが現れます(図03~04)。

図03 オンラインストレージ上のファイル内容は現れます

図04 しかし、ファイルを開こうとすると、普段見かけないエラーが

エラーコードの0x80040A41で検索しても、公式な情報は見つかりません。しかし情報を集めてみると、同期失敗から回復できない際に発生するトラブルのようです。いくつかの操作を試したところ、エラーからの復帰に成功しましたので、今回はこのSkyDriveのエラーを修正するチューニングをお届けしましょう。

1. Windowsストアアプリ版SkyDriveを終了させます。
2. 「%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Windows\SkyDrive\settings」フォルダー内のファイルを削除します。
3. ユーザーフォルダー内にある「SkyDrive」フォルダーを適当にリネームします。
4. Windowsストアアプリ版SkyDriveのオプションでオフラインアクセスを有効にします。

これでチューニングが完了しました(図05~12)。

図05 [Ctrl]+[Shift]+[ESC]キーを押すなどしてタスクマネージャーを起動。<プロセス>タブの「SkyDrive」を右クリックし、<タスクの終了>をクリックします

図06 [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Windows\SkyDrive\settings」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図07 [Ctrl]+[A]キーを押して、すべてのファイルを選択後に右クリック。メニューの<削除>をクリックします

図08 エラーダイアログが現れたら、<すべての項目にこれを実行する>にチェックを入れてから、<スキップ>ボタンをクリックします

図09 [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「%USERPROFILE%」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図10 [F2]キーを押して、「SkyDrive」のフォルダー名を「SkyDrive.old」などに変更します

図11 Windowsストアアプリ版SkyDriveを起動し、[Win]+[I]キーを押して設定チャームを開きます。続いて<オプション>をクリックします

図12 「すべてのSkyDriveファイルにオフラインでアクセスする」のスイッチをオンにします

では、結果を確認してみましょう。Windowsストアアプリ版SkyDriveの設定チャームを閉じると同期処理がスタートし、オンラインストレージ上にあるファイルのダウンロードが始まります。さらにデスクトップに切り替えてエクスプローラーを確認すると、SkyDriveアイコンのエラーがなくなっていることが確認できます(図13~14)。

図13 SkyDriveとローカルフォルダーの同期が始まります

図14 エクスプローラーのナビゲーションウィンドウにあるSkyDriveからエラーを示すアイコンがなくなります

前述のように本エラーは何らかの理由で同期に失敗し、整合性が取れなくなった際に発生すると思われます。そのため、設定情報を格納している「%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Windows\SkyDrive\settings」フォルダーの各ファイルと、同期フォルダーとなる「%USERPROFILE%\SkyDrive」フォルダーを一度削除。そして最初から同期処理を実行させることで、エラーから復帰させています。

なお、SkyDriveフォルダーは、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\SkyDriveキーの文字列値「UserFolder」で指定されています。このフォルダーの場所を変更している場合は、レジストリエディターなどで確認しましょう(図15)。

図15 SkyDriveフォルダー場所は、文字列値「UserFolder」で指定されています

問題がないようであれば、古いSkyDriveフォルダーは削除して構いません。また、エラーからの復帰を確認した後は必要に応じて「すべてのSkyDriveファイルにオフラインでアクセスする」のスイッチをオフにしてください。

それでは、また次号でお目にかかりましょう。

阿久津良和(Cactus