Windows 11も自動再生機能を備えている。古くはWindows 95時代の光学ドライブに挿入したメディアを自動再生するための機能だが、OSの進化に合わせて機能を拡張してきた。

初心者でもPCを簡単に使うために用意された機能ながらも、USBメモリー内のマルウェアを自動実行する用途にも使われた経緯がある(詳細は情報処理推進機構の警鐘ページを参照)。

  • たとえばUSBメモリーをPCに接続すると、操作をうながすトースト通知が現れる

  • トースト通知をクリック/タップすると、デスクトップ右上から具体的なアクションを取捨選択できる

基本的な動作はWindows 10以前と同様だ。そもそもセキュリティの観点からUSBメモリーの使用を禁止する組織も多く、個人ユーザーもクラウドストレージ経由でファイルを共有するケースが増えている。

PCは光学ドライブを備えず、音楽CDを購入する機会も大幅に減った昨今、自動再生機能の利便性は乏しい。本機能は以下の手順で無効にできる。

  • 「Win」+「S(もしくはQ)」キーを押して検索ページを開き、検索ボックスに「自動再生」と入力。検索結果の「自動再生の設定」をクリック/タップする

  • 「すべてのメディアとデバイスで自動再生を使う」をクリック/タップして、スイッチをオフに切り替える

スマートフォンをPCに接続するなど、特定の場面で操作を自動実行する場合は、以下の操作を実行するとよい。

  • クリック/タップでドロップダウンリストを開き、任意のアクションを選択する

Windows 11の既定は「すべてのメディアとデバイスで自動再生を使う」が有効、各メディア/デバイスの既定アクションは「既定を選ぶ」である(アップグレードインストールした場合、以前の設定が継承されることもある)。筆者の個人的な意見としては、操作が数ステップ増えても自動再生機能の無効化を推奨したい。