Windows 11 バージョン22H2は、プレビュー版のAndroid用Windowsサブシステム(以下、WSA)に対応し、Amazonのアプリストア(Amazon Appstore)が選定したAndroidアプリを使用できる。

  • Windows 11で表示したAmazonのアプリストア

ただし、WSAのシステム要件は比較的厳しい。ヘルプページにもあるとおり、PCのメモリーは8GBが最小。16GB以上を推奨している。

Windows 11をプリインストールした32GB搭載のハイエンドモデルなら、Androidアプリを常用できるだろう。そう、ポイントは常用である。常にWSAを稼働させてAndroidアプリを使う場合は、以下の設定が便利だ。

  • 検索ボックスに「Android」と入力し、「Android用Windowsサブシステム設定」をクリック/タップする

  • 「システム」の「サブシステムリソース」→「継続」と順にクリック/タップする

「必要時」を選択すると、文字どおりWSAが必要な際に起動を試みる。「継続」はAndroidアプリ終了後もWSAが終了しないため、同一もしくは別のAndroidアプリを素早く起動できる。

  • WSAを管理するvmwp.exeから呼びされた仮想マシン。常時1.5GBほど消費していた

大きな可能性を感じるWSAだが、筆者個人として常用したいAndroidアプリはいまだ見当たらない。ただ、Androidアプリをサイドローディングする方法も非公式ながら報告されており、WSAのリリースノートからも完成度の高まりを実感できる。幸いにも常用するAndroidアプリを見つけた方は、WSAの設定を見直してほしい。