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ネット上のデファクトスタンダードともいえるAdobe Flash Player(以下、Flash Player)は、HTML5の台頭や度重なるセキュリティ問題から、フェードアウトが始まっている。だが、Internet Explorer(以下、IE)やGoogle ChromeはFlash Playerを搭載した状態でリリースしているため、ゼロデイ脆弱性のリスクを避けるためには無効化しなければならない。そこで今回は、IEおよびMicrosoft Edgeを対象にした手順を紹介する。
一部のブラウザーゲームなど、Flash Playerがどうしても必要な場合を除き、無効化しておくほうが無難だ。例えば、Flash Player有効のIEをブラウザーゲーム専用にして、通常のWebブラウズはFlash Playerを無効化したIE以外のブラウザーを使うなどするとよいだろう。
いま使っているFlash Playerは最新版?
MicrosoftはWindows 8をリリースするとき、当時のIE 10にFlash Playerをアプリケーションの一部として組み込む、と発表した。これは外部アプリケーションであるFlash Playerを、サンドボックス(セキュリティ的に保護された領域)で動作するWindowsストアアプリ版IEに対応させるための処置だったが、その結果、Flash PlayerはWindows Update経由で提供されるようになった。
そのため、セキュリティ更新プログラムを正しく適用すれば、Flash Playerのセキュリティ問題に悩まされないはずだが、Flash Player本体の設計が古いためか、次々とセキュリティホールが発覚し、Adobe側の対応が追いついていない。
上図はMicrosoft EdgeでFlash Playerのバージョンチェックを行うWebページにアクセスしたものだが、IEとMicrosoft EdgeではFlash Playerのマイナーバージョンが異なっている。
公式のChangelogを確認すると、バージョン20.0.0.286は2016年1月19日にリリース、バージョン20.0.0.272も最新版であることは分かるものの、具体的な説明はなされていない。
IEでFlash Playerを無効にする
いずれにせよ使用頻度が低くなったFlash Playerを、既定で有効にする必要はない。IEの場合は、アドオンの管理から「Shockwave Flash Object」を無効にするだけだ。
設定結果を確認するには前述したFlash PlayerのバージョンチェックページにIEでアクセスすればよい。
EdgeでFlash Playerを無効にする
Microsoft Edgeは詳細設定に用意された「Adobe Flash Playerを使う」のスイッチをオフに切り替えるだけだ。
Flash PlayerのバージョンチェックページにMicrosoft Edgeでアクセスすると、IEと同じようにFlashコンテンツの再生が抑止される。
阿久津良和(Cactus)