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多要素認証でデータを保護

Microsoftが2019年6月に発表した「OneDrive個人用Vault」(OneDrive Personal Vault、パーソナルVaultと呼ばれることもある)の日本展開が始まった。

  • OneDrive個人用Vaultに対応した環境では、その旨を示す通知が現れる

  • 「開始する」ボタンをクリック/タップすると、OneDriveクライアントのフライアウトが開くので、再び「開始する」ボタンをクリック/タップする

個人用VaultはOneDriveフォルダーに個人情報などを含むファイルを「個人用Vault」フォルダーに格納し、アクセスする際はMicrosoft Authenticatorなどを用いてセキュリティレベルを高めるというもの。たとえばお子さんをお持ちの方なら、遠足時などにコピーを持たせる子どもの保険証をデータ化し、ファイルとして安全に保存する際に役立つ。また、個人用Vaultフォルダーに対する共有機能も無効になるため、ファイルの漏えいも未然に防げる。

  • OneDrive個人用Vaultに概要説明が行われるので、確認後に「次へ」ボタンをクリック/タップする

  • 「許可」ボタンをクリック/タップする

  • OneDrive個人用Vaultの準備を終えると、エクスプローラーが再起動する

Office 365 Soloなどサブスクリプション契約を結んでいるユーザーは無制限、未契約のユーザーは最大3ファイルまで「個人用Vault」フォルダーにアップロード可能だ。

  • OneDriveフォルダーに「個人用Vault」フォルダーが加わる

  • 「個人用Vault」フォルダーのプロパティダイアログ。特殊フォルダーであることがリンク先からも分かる

  • フォルダーにアクセスするにはパスワードや生体認証など、Microsoftアカウントに付与した多要素認証が必要となる

アンロック後も非アクティブ状態が20分続くと自動的に「個人用Vault」フォルダーはロックされるが、OneDriveのWeb UIやコンテキストメニューから手動でロックすることもできる。

  • OneDriveのWeb UI。個人用Vaultボタンをクリック/タップして「ロック」を選択する

  • コンテキストメニューからは、「個人用Vaultのロック」を選択する

OneDrive個人用Vaultは再び無効にすることも可能だが、その際「個人用Vault」フォルダー内のファイルはすべて削除されるので注意してほしい。

阿久津良和(Cactus)