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Windows 10が備える機能で、意外と活用されていないものの1つが「動的ロック」。誰しもが持つスマートフォンでPCを自動的にロックできるのは、無用なプロセスを削る有益な機能だ。

「動的ロック」用に自分のスマホを登録

離席前に「Win」+「L」キーを押してPCをロックすることは、セキュリティの観点から習慣づけるべきだ。しかし、それすら面倒に感じる方におすすめしたいのが、Windows 10 バージョン1703からサポートした「動的ロック」だ。

たとえば喫茶店に入り、PCで作業している光景は珍しくないが、お手洗いなど離席する場面はなにげに多い。盗難の不安はありつつも、お手洗いにPCを持って行くわけにはいかないが、皆スマートフォンは身に付けて席を立つのではないだろうか。

動的ロックが有効であれば、PCが登録したスマートフォンをBluetoothで検知できない距離まで離れると、PCを自動的にロックする。席に戻った後はWindows Helloによる顔認証や指紋認証、PINを入力してロックを解除すればよい。

動的ロックは、Bluetooth経由でスマートフォンを登録すると有効になる。認証に必要なPINが現れない場合は、PCおよびスマートフォンのBluetooth機能をオフにしてから再びオンにしてみよう。

  • 「設定」の「デバイス/Bluetoothとそのデバイス」を開き、「Bluetoothまたはその他のデバイスを追加する」をクリック/タップする

  • 一覧から「Bluetooth」を選んでクリック/タップする

  • スマートフォンを検出したらクリック/タップで選択すると、PCとスマートフォン両者にPINが現れたら、各PINを確認して「接続」ボタンを」クリック/タップする

  • こちらはスマートフォン側。「ペアリング」をタップする

  • これでデバイスの準備が完了した。必要なデバイスドライバーのインストールは自動的に行われる

後は「サインインオプション」で動的ロックを有効にすれば、スマートフォンの検出後に、登録したスマートフォン名が「設定」に現れる。

  • 「設定」の「アカウント/サインインオプション」を開き、「その場のいないときにWindowsでデバイスを自動的にロックすることを許可する

阿久津良和(Cactus)