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ゲームバーでFPSやハードウェアリソースの消費量が分かる
Windows 10におけるPCゲーム体験を向上させるため、Microsoftはゲームバーを用意してきた。
当初はゲームのプレイ動画やスクリーンショットの作成程度だったが、機能更新プログラムを重ねると、OSレベルでPCゲームにハードウェアリソースを優先的に割り当てるゲームモードや、不正プレイを抑止するTruePlayを備えるようになった。だが、Microsoftが2018年秋にリリースする予定のWindows 10 RS5(Redstone 5)では、さらなる拡張を予定している。
上図は、Windows 10 Insider Preview ビルド17704でMinecraftを起動し、ゲームバーを呼び出した状態だ。左下にはゲームモードのオン/オフを切り替えるスイッチがあり、FPS(フレーム/秒)、CPU、GPU、メモリーの使用度を切り替えるタブとグラフ、平均FPSなども示している。
また、アプリケーション単位、サービス単位のスピーカーレベルを調整するスライダーも新たに用意し、既存のゲームバーに並ぶボタンは左上にまとめられている。これが最終形とはならないはずだが、既にバー(棒)ではない。Microsoftはゲームバーの名称を変更するかも知れない。
UWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリで現在のFPSを確認する方法は限られており、Microsoftの標準機能で把握できるのは実にありがたい。FPS(ファーストパーソンシューター)ゲームを楽しむユーザーには、特に有用な機能となるだろう。
ちなみに、Windows 10におけるハードウェアリソース消費量の可視化は、本来はタスクマネージャーが担っていた。本稿の主旨とは異なるが、Windows 10 Insider Preview ビルド17704のタスクマネージャーには「電力消費」「電力の使用量」が加わり、2in1 PCなどの電力消費状態を確認できる。
阿久津良和(Cactus)