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標準ショートカットキーやSnipping Tool、ゲームバーも活用
長い歴史を持つWindowsは、複数の画面キャプチャ機能を備えてきた。当初はクリップボードに格納した画像データを、「ペイント」などに貼り付ける操作を前提していたため、「PrtSc(PrintScreen)」キーはデスクトップ全体、「Alt」+「PrtSc」キーはアクティブウィンドウのみ取り込むことが可能である。
Windows 7以降に加わったのが、「Win」+「PrtSc」キーによるデスクトップ全体の撮影だ。スクリーンショットフォルダー(正式には「%USERPROFILE%\Pictures\Screenshots」)にデスクトップ全体をPNG形式の画像ファイルとして保存するため、ペイントなどを併用する必要はない。なお、2in1 PCなど「PrtSc」キーが使えない場合、「Win」+音量(-)ボタンでも代用できる。
1つさかのぼってWindows Vistaから加わったのが、「Snipping Tool」ツールだ。フリーハンドや四角形、ウィンドウ、全画面という4つ方法のいずれかで指定領域を取り込み、PNG/GIF/JPEGといった画像形式、もしくはMHTML形式で保存できる。
Windows 10 バージョン1703から加わったのが、「Win」+「Shift」+「S」キーによる画面キャプチャである。Snipping Toolの四角形による指定範囲をクリップボードに格納する機能だ。Snipping Toolを改めて起動する必要がないので、比較的使いやすい。
通常のウィンドウであれば、これらの機能で事足りるが、DirectX経由で描画する場合は正しく取り込めない場合がある。その際は「Win」+「G」キーで起動するゲームバーから、画面キャプチャを実行しよう。また、ゲームバーは録画も行えるため、何らかの操作手順を解説するような動画を作成するときに活用したい。なお、画像・動画ファイルはキャプチャフォルダー(正式には「%USERPROFILE%\Videos\Capture」)に格納される。
Windows 10 バージョン1803の時点で使える画面キャプチャ機能を下記表にまとめてみた。用途や場面に応じて使い分け、書類やコンテンツ作成に応用していただければ幸いだ。
阿久津良和(Cactus)