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直感的&数値による配色選択が可能に
いきなりだがWindows 7以前を思い返すと、Windows 8.xからWindows 10 Anniversary Update(バージョン1607)まで、アクセントカラーに関する設定は非常に乏しいものだった。特別な方法で旧来の「色とデザイン」を呼び出せたものの、Windows 10 Creators Update(バージョン1703)では廃止に至った。それは、新しい設定方法を用意したからだ。
新しいカラーピッカーは、「設定」の「個人用設定/色」に並ぶ「カスタム色」をクリック/タップすると利用可能になる。
カラーチャート部分をクリックして大まかな配色を選択し、下方向にあるスライダーで色の濃淡を調整するだけだ。選択できるのは、あくまでアクセントカラーのみ。バックグラウンドカラーなどは自動調整されるため、「色のプレビュー」セクションを参考に調整しよう。
選択した配色によっては「この色は読みにくい可能性があります」「この色はサポートされていません」といったメッセージが現れることもある。アクセントカラーは文字どおり強調色でなくてはならず、淡い色を選択するとデスクトップやアプリケーションが全体的に見にくくなるため、このような注意をうながすのだろう。
また、「More」をクリックするとRGB/HSV、もしくはHTMLカラーによる色指定も行える。あらかじめ指定したい色数値を把握しているのであれば、こちらの機能を使った方が簡単だ。
例えば既定の背景画像を選択し、「背景から自動的にアクセントカラーを選ぶ」を選択した場合、RGB(赤緑青の順で)なら「41」「143」「204」、HTMLカラーなら「#298FCC」となる。
背景画像は異なるものを選びつつ、アクセントカラーは既定色を使いたい場合は、これらの数値を指定すればよい。ちなみに新しいカラーピッカーは「個人用設定/背景」で単色を選択した場合にも利用できる。
阿久津良和(Cactus)