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「Windows 10 Creators Update」からは、デスクトップテーマ機能が本格的に復活する。そこで今回は、既存のデスクトップテーマファイルを整理する方法を紹介しよう。

Resourcesフォルダーからテーマファイルを移動させる

2017年早期にリリースされる可能性が高い「Windows 10 Creators Update」では、デスクトップテーマ機能が復帰する予定だ。MicrosoftはWindows 7向けに多くのデスクトップテーマを提供していたが、Windows 8.x時代はその影を潜めている。

このままデスクトップテーマ機能は廃止する方向にあるのかと思いきや、今回の大型アップデートで復活させるようだ。Windows 10 Insider Previewで「Windowsストア」にアクセスすると、既に100種類近いデスクトップテーマを試すことができる。

最新のWindows 10 Insider Previewから「Windowsストア」にアクセスすると、多くのデスクトップテーマが利用できる

ダウンロードしたデスクトップテーマを適用した状態。以前と同じく背景画像や配色、マウスポインターやイベントサウンドが変更される

詳しくは正式リリース後に紹介するとして、ダウンロードしたデスクトップテーマはコンテキストメニューから削除可能だが、既存のデスクトップテーマの削除機能は用意されていない。これらデスクトップテーマファイルの実態は「%SystemRoot%\Resources\Themes」フォルダー、および「%SystemRoot%\Resources\Ease of Access Themes」フォルダーにあるため、ここからテーマファイルを取り除こう。

「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「%SystemRoot%\Resources\Themes」と入力して、「OK」ボタンをクリック/タップ

「%SystemRoot%\Resources\Themes」フォルダーの内容

「%SystemRoot%\Resources\Ease of Access Themes」フォルダーの内容

上図をご覧になると分かるように、「%SystemRoot%\Resources\Themes」フォルダーには「Windowsの標準のテーマ」、「%SystemRoot%\Resources\Ease of Access Themes」フォルダーには「ハイコントラストテーマ」が格納されている。

そのままファイルやフォルダーを削除してもよいが、万が一必要になった場合を考えて任意のフォルダーに移動させよう。その際は管理者権限が必要となるので、ユーザーアカウント制御プロンプトによる昇格メッセージが現れたら、画面の指示に従ってほしい。

任意のバックアップフォルダーへ「Themes」および「Ease of Access Themes」フォルダーを、マウスの右ボタンでドラッグ&ドロップし、「ここに移動」をクリック/タップ

アクセス拒否を示すメッセージが現れたら、「すべての項目にこれを実行する」→「続行」ボタンと順にクリック/タップ

最後に結果を確認しよう。コントロールパネルの「個人用設定」を起動すると、「Windowsの標準のテーマ」および「ハイコントラストテーマ」がゼロになったことが確認できる。

検索ボックスに「テーマ」と入力し、検索結果の「テーマの変更」をクリック/タップ

「個人用設定」が開くと、「同期されたテーマ」以外のデスクトップテーマが現れなくなる

阿久津良和(Cactus)