「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。

Windows 10にはWindows Helloを使ってサインインできるが、対応デバイスが備わっていない場合、PIN(暗証番号)によるサインインがもっとも便利な方法となる。だが、PINを忘れてしまった場合はどうするか。今回はPINの再設定方法を紹介する。

PINを再設定する

多くの環境では、Microsoftアカウント(もしくはローカルアカウント)のパスワードに加え、PINの設定を行っていることだろう。このPIN情報はローカルデバイスに保存されるため、同じMicrosoftアカウントを使う他のデバイスには影響を及ぼすことはない。

より強固にデバイスを守るなら、顔や指紋といった生体認証を選択すべきだが、PC側が対応デバイスを備えていないと使用できない。そこでPINによる認証が多くなる。第26回の記事で紹介したように、Windows 10 バージョン1607でも設定可能なPINの桁数は64桁だが、あまり複雑にしてしまうと忘れてしまうことがある。

だが、PINの再設定は簡単だ。以下に示した手順でMicrosoftアカウントによる認証を行い、新しいPINを設定すればよい。

「設定」を起動し、「アカウント」→「サインインオプション」と開き、「PINを忘れた場合」をクリック/タップ

確認をうながすメッセージが現れたら、「続行」ボタンをクリック/タップ

Microsoftアカウントのパスワードをテキストボックスに入力し、「サインイン」ボタンをクリック/タップ

新しいPINを各テキストボックスに入力し、「OK」ボタンをクリック/タップ

Microsoftアカウントのパスワードをリセットする

先ほどのPIN再設定では、Microsoftアカウントによる認証を行っているが、もし、Microsoftアカウントのパスワードを忘れてしまった場合は、どう対処すればよいだろうか。

Microsoftアカウント設定時に「セキュリティ情報によるアカウントの安全性確保」として登録したメールアドレスや携帯電話番号を使って、パスワードのリセットを実行する。

「パスワードを忘れた場合」をクリック/タップすると、Microsoftアカウントのリセットが始まる。まずは文字認証として示された文字をテキストボックスに入力し、「次へ」ボタンをクリック/タップ

セキュリティコードを受け取る方法をドロップダウンリストから選択し、送信先となるメールアドレスの名前部分をテキストボックスに入力してから、「コードの送信」ボタンをクリック/タップ

こちらは別のPCで受け取ったリセットコードのメール

メールに書かれたコードをテキストボックスに入力し、「次へ」ボタンをクリック/タップ

ちなみに、以前のMicrosoftアカウント用パスワードは規制が少なかったものの、現在は大文字・小文字・数字・記号のうち2種類以上を含んだ8文字以上の文字列でなければ、受け付けられない。

新しいパスワードをテキストボックスに入力し、「次へ」ボタンをクリック/タップ

これでMicrosoftアカウントのリセットはリセットされた。「次へ」ボタンをクリック/タップすると、PINの再設定ステップに戻る

ちなみにパスワードを変更したため、登録済みメールアドレスに通知が届く

阿久津良和(Cactus)