今回も前回に続き、五輪ネタです。先日、仕事で札幌に行きました。ラグビーワールドカップ開催の時期と重なり、飛行機や電車の中は体格の良い海外の人が多く、羽田空港の駐車場も平日なのに満車になっていました。
海外からラグビーワールドカップを見に来る人は41万人とされています。観客全体では200万人だそうです。もちろん、これはすごい数なのですが、来年のオリンピックは780万人の観客動員を見込んでおり、規模はその4倍です。単純計算でラグビーワールドカップの訪日観客数41万人を4倍にすると、161万人の訪日が見込まれます。
ちなみに、以前の大阪万博の訪日観客数は170万人です。1964年に開催された東京オリンピックの観客数は全体が9万人で、うち5万人が訪日観客数だったようです。そう考えると、来年のオリンピックによる訪日観客数は160万人では足りないような気がします。
さて、ラグビーワールドカップの開催により、各所が混雑し始めているのに、その4倍の規模の観客が動員されるオリンピックが開催されるとどうなるでしょうか。
まず、交通はマヒすることが予想されますよね。筆者の周囲は五輪期間中、東京を脱出することを考えている人も多いです。海外のホテルでのんびりしながら、東京オリンピックをテレビでのんびり観戦するのはちょっとおしゃれかもしれません。かくいう当社も五輪期間中は100%テレワークを実施するつもりでいます。「もう絶対に出勤しないぞ!」というわけです。
前回はテレワーク時のPCウイルス対策の話をしました。今回は、テレワークに関わるスマートフォンを取り上げます。
テレワークを実施する際、業務で使用するスマートフォンは会社支給の端末と個人所有の端末のどちらを使うかという問題があります。会社支給であれば、会社のセキュリティガイドラインに沿っているので、セキュリティ上大丈夫でしょう(Android端末にもかかわらず、ウイルス対策をしていないのであれば、危険なのでしたほうがいいですよ)。
一方、個人所有のスマートフォンを業務で使用する場合はどうでしょうか? 皆さんの会社では、セキュリティガイドラインが設定されていますでしょうか?
業務使用の個人スマートフォンは意外とほったらかしのような気がします。テレワークになると、スマートフォンの活用シーンは増えるはずなので、まだのようでしたら、セキュリティのガイドラインを策定したほうが良いと思います。
さて、総務省はスマートフォン情報セキュリティ3か条を公開しています。同省は、スマートフォンはアプリケーションをインストールしてさまざまな機能を自由に追加できる反面、危険なアプリケーションが混じっているおそれもあるため、利用者自身でセキュリティ対策をとる必要があるとして、この3か条を公開したと説明しています。
それなら、企業が支給するスマートフォンのセキュリティガイドラインもこの3か条を満たせばよいのかという話になるかもしれませんが、あくまでも最低ラインと考えたほうがよいかもしれません。個人的には、3か条に加え、業務使用のサイトは都度、生体認証でログインを求めるような形には最低でもしておいた方が良いと思います。
皆さんの会社はいかがでしょうか? まったくやっていない会社も多いような気がして、今回スマートフォンのセキュリティガイドラインを取り上げました。まだの企業はこの機会に制定してみてはいかがでしょうか? その際は、スマートフォンのアンチウイルスもお忘れなく。