暮らしの中でふと出てくるいろいろなお悩み、家電を利用して解決できることは多いもの。IT・家電ジャーナリストで家電製品総合アドバイザーの安蔵靖志さんに、おすすめ家電や使い方を紹介してもらいます。

今回のご相談

運動不足とストレスからくる食べ過ぎで太ってしまいました。ウォーキングやジョギングでダイエットしたいのですが、日々の運動を記録できるいいグッズはないでしょうか? 活動量計とかスマートウォッチがいいと聞くのですが、どんなものを選べばいいかご指南ください。(40代・男性)

シャオミ「Redmi Watch 3 Active」(実勢価格:5,490円)をおすすめします

日常生活における活動量のほか、ウォーキング、ジョギング、サイクリングなどの運動を記録して可視化したいという人にはスマートウォッチがぴったりです。リストバンド型の活動量計(スマートバンド)もありますが、多くのスマートウォッチは画面が大きく表示できる情報量が多いため、より幅広い人におすすめしやすいのです。

  • Redmi Watch 3 Activeの本体カラーはブラックとグレーの2色。別売で交換用のストラップ(グリーンとイエロー)が用意されています

その中でも使い勝手とコスパが良いのは、シャオミの「Redmi Watch 3 Active」(実勢価格:5,490円)です。おすすめポイントは以下です。

  • 防水性能を備えており、100種類以上のスポーツを記録できる
  • 健康状態や睡眠状況を見える化できる
  • 通常使用モードで12日間の連続使用が可能

【ポイント1】防水性能を備えており、100種類以上のスポーツを記録できる

Redmi Watch 3 Activeは、100種類以上のワークアウト、スポーツモードを搭載しています。内蔵の加速度計と心拍数センサー、プロスポーツアルゴリズムによって、スポーツ中の体の動きを分析して消費カロリーなどを可視化してくれます。5ATM(水深約50m)の防水性能を備えているので、水泳やアクアビクスなどでも使えます。

ただしGPSは内蔵していないため、GPS情報を記録したい場合はスマホを持って出かける必要があります(Redmi Watch 3 ActiveがスマホのGPSを利用します)。マラソンといった本格的な屋外運動をしっかり記録したい人には向きませんが、日常的な運動を記録したいという用途なら、GPSなしのRedmi Watch 3 Activeでも十分だと思います。

【ポイント2】健康状態や睡眠状況を見える化できる

心拍数センサーでは、心拍数を24時間365日計測して健康状態を把握できます。加えて、光学式の酸素濃度センサーによって血中酸素レベルも測定。血中酸素レベルが低下したときにアラートを出す機能も備えています。ただし、Redmi Watch 3 Activeは医療機器ではないため、疾病の診断、処置、治療、予防目的といった医療目的には使えません。あくまでも個人的な参考情報としてのみ利用してください。

また、就寝時に装着して眠ると、心拍数と血中酸素レベルを継続的にモニタリングしながら睡眠状況をグラフ化して見られます。浅い睡眠、深い睡眠、覚醒などの状況がグラフを見て一目で分かるので、睡眠環境の改善するための参考になるでしょう。

【ポイント3】通常使用モードで12日間の連続使用が可能

Redmi Watch 3 Activeは1.83インチの画面(解像度は240×280ピクセル)を搭載しながら、10分ごとの心拍数モニタリングを行う「通常使用モード」で12日間、1分ごとの心拍数モニタリングや高精度睡眠モニタリングをオンにした「ヘビーユースモード」で8日間の連続使用が可能な点も魅力です。

お風呂に入っているときに充電すれば、日中と寝るときにほぼ装着しっぱなしで使えます。充電しなければならないというストレスがほとんどありません。毎日装着して活動量と睡眠状況をモニタリングしたいという人は、バッテリー駆動時間をしっかりチェックして比較することをおすすめします。

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HUAWEI WATCH GT 3 SEは比較的こなれた価格であること、本体の重さが35.6g(バンド除く)と軽くて装着しやすいこと、ゴム製バンドで水泳も含めてさまざまなスポーツに活躍することが魅力です。ワークアウトモードは100種類以上のスポーツに対応し、GPSによる位置情報の記録にも対応。5気圧相当の防水性能を備えており、心拍数計測や血中酸素レベル計測機能、睡眠計測機能なども搭載しています(血中酸素レベルは医療目的には使えません)。

GPS搭載でSuicaにも対応、単体でお出かけできるスマートウォッチ
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心拍数センサー、睡眠計測機能、血中酸素レベル計測機能などに加えて、GPSを内蔵するスマートウォッチです。Suica決済機能を搭載しているため、電車やバスの利用、コンビニでの買い物も、画面を決済端末にタッチするだけで行えます。

本格的なアスリート向けのスマートウォッチというよりは日常生活向けのモデルですが、スマホを持たずにジョギングやお出かけしたいという人にぴったり。通常の使用で6日以上バッテリーが持続するほか、約12分で1日分の充電ができるのもポイントです。