• WATCH FIT Special Edition

手頃な価格帯ながら多彩な機能が搭載された人気のファ-ウェイ「WATCH FIT」シリーズ。その最新モデルとなる「WATCH FIT Special Edition(以降WATCH FIT SE)」が、2023年8月28日に発売します。

市場想定価格は14,080円。カラーはネビュラピンク、スターリーブラック、フォレストグリーンの3色展開です。

  • 約1.64インチの大画面AMOLEDディスプレイの「WATCH FIT SE」。画面表示は456×280ピクセルで高精細

  • 「WATCH FIT SE」のカラーバリエーション。本体は厚さ約10.7mmでシリコン製ベルトが手首にフィット

  • ボタンは右側面に1つのみ。充電は独自端子で専用のUSBケーブルをつなぎます

睡眠モニタリング機能が進化、日々の健康を手頃に視覚化

「WATCH FIT SE」はディスプレイサイズが約1.64インチのスクエアタイプで、重量が約21g。カラーこそ異なるものの、2021年に登場した「WATCH FIT new」と同じスマートウォッチのように見えます。ですがその中身はかなり進化。

例えば、睡眠モニタリングでは「HUAWEI TruSleep」技術のバージョンが2.0から3.0にアップデートしたことで、精度が約10%向上し、誤認識率が約40%減少しました。ウォッチ単体で睡眠データを確認でき、昼寝もしっかり認識。睡眠時の寝言やいびきの音を記録することもできます。

  • 睡眠モニタリングの精度が向上。この日は睡眠時間が少なく、やや低めのスコアになりました

  • 本体上でも「深い睡眠」「浅い睡眠」「レム睡眠」「覚醒」がどのくらいの時間だったか、数字で表示されます

  • 専用の「HUAWEI Health」アプリの睡眠モニタリング表示。わかりやすいグラフ式です

  • 昼寝もちゃんと認識されています

心拍数モニタリングも、光学式心拍センサー「TruSeen」のバージョンが4.0から5.0にアップデートしたことで、精度が約10%向上。ワークアウト中などで心拍数ゾーンがあらかじめ設定した上限値を超えた場合に、アラートで知らせてくれます。

  • 心拍数モニタリング画面

  • アプリの心拍数モニタリング表示

心拍数モニタリングとストレスモニタリングに加えて、血中酸素レベル測定が24時間に対応したことで、日々の健康管理が視覚化できます。

  • 血中酸素レベル画面

  • アプリの血中酸素レベル表示

  • ストレスモニタリング画面

  • アプリのストレスモニタリング表示

バッテリー持ちは通常使用で9日間、ヘビーユースで6日間とロング。

充電に対応し、充電スピードが約30%向上したので、フル充電するのも約45分と短時間になりました。

注目したい「AOD文字盤」、いつでも時間が確認できる

「WATCH FIT SE」の多彩な機能の中でも筆者が注目していたのが「AOD文字盤」です。

AOD(Always On Display)とは常時点灯という意味。スマートウォッチの場合、ウォッチを見ようと手首を上げた時にメインの文字盤が起動しますが、この表示が一瞬遅くて、イラッとすることはないでしょうか?

そんなことにならないように、WATCH FIT SEではモノクロタイプの文字盤を常に表示させておけるのです。AOD文字盤機能を有効にすると、バッテリー持続時間が半分になってしまうものの、通常の腕時計のようにいつでも時間を確認できるのが便利。

  • WATCH FIT SEのAOD文字盤。常に表示できます

  • アプリ一覧から設定→文字盤に移動して常時表示 を有効にします

ウォッチを装着していない時や睡眠中にはAOD文字盤画面は表示されないので、バッテリーが節約できます。

なお、常時表示文字盤を設定すると、手首を上げた時にメインの文字盤を表示するか、常時表示文字盤を表示するかを選択することになります。筆者はメインの文字盤が表示するように設定しました。

ファーウェイのスマートウォッチでは下記の製品がAOD文字盤に対応しています。他社製品でも対応モデルが増えているので、常に時間を確認したいというニーズが高まっているのかもしれません。

AOD文字盤適用のファーウェイスマートウォッチ製品
HUAWEI WATCH FIT new、HUAWEI Band 7、HUAWEI WATCH FIT、HUAWEI WATCH GT 2 Pro、HUAWEI WATCH FIT mini、HUAWEI WATCH GT 2

「WATCH FIT new」ではAOD文字盤は固定でしたが、「WATCH FIT SE」では1つの文字盤ごとに1つのAOD文字盤が対応。

「HUAWEI Health」アプリの文字盤ストアには有料、無料含めて10,000種類以上の文字盤が用意されていますが、AOD文字盤についてもさまざまなデザインが用意されているので、気分に合わせて選ぶことができます。

  • デフォルトの文字盤のAOD文字盤(一例)

  • 「HUAWEI Health」アプリの文字盤ストア

  • 無料の文字盤も充実

その日のファッションに合わせたデザインの文字盤を作成することもできます。この「スタイル文字盤」(iOSは対象外)はマイ文字盤→Styleのページで、カメラで撮影したり、ギャラリーから画像を選択することで、自動的に複数パターンを作成してくれます。

  • お気に入りのブックカバーからスタイル文字盤を作成

専門的な分析も得られるワークアウト、位置情報も良好

「WATCH FIT SE」はGPSを内蔵しているので、スマホを持たずにウォッチだけでワークアウトできます。新たにバスケットボールやサッカー、パデル(ラケット競技)、eスポーツにも対応し、100種類以上のワークアウトモードが用意されています。

しかもランニング、ウォーキング、サイクリング、水泳、エリプティカルマシン、縄跳びなど12種類のワークアウトでは、専門的に分析する機能付き。例えばランニングの場合、詳細な走行データや心拍数分析、専門的なペース分析などに加え、トレーニングの負荷や回復時間などもアドバイスしてくれます。

  • さまざまなワークアウトに対応。ユーザー側で追加・削除が可能です

  • ランニングは詳細なワークアウトデータを表示可能

  • アプリの「運動」タブ。ランニングが主体となっています

  • ランニングと早歩きを交互に組み合わせた、初心者向けのラン/ウォーク(初級)プランに挑戦。ワークアウト前に取得する位置情報は、屋外ならば10秒かからず完了しました。精度も良好です

  • ワークアウトの詳細データ。ランニング時と早歩き時で心拍数がキレイにわかれています。このほか、1キロあたりの走行ペースや消費カロリー、平均歩数、回復までの時間なども教えてくれます

  • ホーム画面を上から下にスワイプすると表示されるショートカット。タイマーや懐中電灯、スマホ探索などの便利機能が用意されています

エントリーモデルといっても最新のモニタリング機能を搭載し、多彩な機能を備えている「WATCH FIT Special Edition」。

価格帯もお手頃なので、スマートウォッチデビューにおすすめのモデルです。予約はすでに8月24日からスタートしているので、気になった人はぜひチェックしてみてください。