フォルクスワーゲンジャパンは7月3日、日本市場での販売強化を目指し、新型モデルとして「T-Cross」「Tiguan」「Passat」「Golf」「Golf Variant」の5車種を発表した。順次出荷を開始する。
新型「T-Cross」
「T-Cross」は充実した先進安全装備や、日本の道路環境でも扱いやすいボディサイズのSUV。実用性の高さなどが評価され、2020年の日本投入以来、3年連続で輸入SUV登録台数No.1を獲得している。新モデルは7月6日から予約注文受付を開始し、9月下旬以降に出荷を開始する。
今回の新型はT-Cross初のマイナーチェンジ。ボディサイズをそのままに安全性を向上させた。カラーリングは新色を3色追加した全8色となり、エクステリア、インテリアともに質感が大幅に向上している。
新型「Tiguan」
「Tiguan」は2007年の初代モデル以降、全世界で760万台以上を売り上げたSUV。2019年以降のフォルクスワーゲングループの最量販モデルだ。新モデルは9月から予約注文受付を開始し、11月以降に出荷を開始する。
新型は7年ぶりのフルモデルチェンジとなり、3世代目にあたる。従来のMQBアーキテクチャーの進化版「MQB evo」を採用。パワートレインは「Tiguan」では初となる「1.5L eTSI マイルドハイブリッドシステム(FWD)」と、「2.0L TDI クリーンディーゼルエンジン」に、フルタイム4WDシステム「4MOTION」を組み合わせたものとなっている。
新型「Passat」
「Passat」は1973年の発売以来、3,400万台以上を販売した人気車種。新モデルは9月から予約注文受付を開始し、11月以降に出荷を開始する。
9年ぶりのフルモデルチェンジとなった今回の新型は9世代目にあたる。新型「Tiguan」と同じく「MQB evo」アーキテクチャーを採用。ボディは従来より拡張され、後部座席の居住性が向上している。荷室はひとつ上のセグメントの中でも最大級の積載能力を備える。
パワートレインは、「1.5L eTSI マイルドハイブリッドシステム(FWD)」と、「2.0L TDIクリーンディーゼルエンジン」にフルタイム4WDシステム「4MOTION」の組み合わせたもの。EVモードで120km以上の走行を可能にするプラグインハイブリッドをラインナップする。
新型「Golf」、新型「Golf Variant」
「Golf」は1974年のデビュー以来、50年間進化を続けてきた、フォルクスワーゲンのベストセラー。新型「Golf」「Golf Variant」ともに9月から予約注文受付を開始し、2025年1月以降に出荷を開始する。
新モデルは3年ぶりのマイナーチェンジモデルで、インフォテイメントシステムを刷新。内外装をブラッシュアップし、イルミネーションつき「VW」エンブレムを日本で初めて採用した。
パワートレインは、2種類の出力をもつ「1.5L eTSIエンジン(85kW/116PSまたは110kW/150PS)」と、デュアルAdBlue噴射機構のツインドージングシステムを備えた「2.0L TDIエンジン」をラインナップ。スポーツグレード「GTI」には「2.0L TSI 195kW/265PSエンジン」を搭載している。
―――――
フォルクスワーゲンは2021年に販売を開始したフル電動SUV「ID.4」に加え、2025年にはID.シリーズ第2弾となる「ID. BUZZ」の導入を予定。2050年までの脱炭素化社会実現に目指し貢献していくとしている。
一方で、今回発表の5モデルに加え、環境性能を高めた内燃機関搭載モデルのラインナップも強化していく「2ピラーストラテジー(2本柱戦略)」も推進するとのことだ。