今回は、ハンファジャパンが「UMAZONe」ブランドで発売している、5,200mAhのリチウムイオンバッテリーを内蔵した携帯充電器「AMS-D100B」を紹介しましょう。webでの限定販売で、価格は5,980円。以前より、ホワイトモデルは販売されていましたが、25日にブラックモデルが追加されました。

5,200mAhの大容量携帯充電器「AMS-D100B」(写真は新登場のブラックタイプ)

AMS-D100Bは、コンセントに差し込んで充電を行うためのAC充電部と、USB機器に充電を行うためのUSB出力部の2つに分かれるセパレートタイプではなく、ワンボディタイプです。充電は、本体の下側に配置されているミニBタイプのUSBポートから行います。フル充電に必要な時間は約11時間。さすがにこれは長いのですが、5V/1Aを供給できるUSB ACアダプターなどを利用すれば、約6時間で充電が完了します。本体には、USB ACアダプターは付属していませんが、スマートフォンユーザーならば、スマートフォン本体に付属していたりするので、既に持っているという人も多いのではないでしょうか。出力端子は標準的なUSB A端子を1基装備。供給できる電源は5V/500mAに固定されています。また、USB機器を接続するためのケーブルとiPod/iPhone用30ピンコネクタ、ミニBタイプのUSBコネクタが付属しています。本体サイズは、42.2(W)×92.5(H)×27.6(D)mm。隣に置いたMINTIAの箱と比べると、だいたいの大きさがイメージできるでしょう。

本体のサイズはこのくらい

AMS-D100Bへの充電は、本体に配置されているミニBタイプのUSBポートを利用する

出力端子は標準的なUSB A端子が1基

USB機器を接続するためのケーブルも付属

では、5,200mAhの容量を持つAMS-D100Bで、どの程度充電が可能なのでしょうか。同社によると、フル充電の場合、普通のスマートフォンに3回以上フル受電が可能とのことですが、これはスマートフォン側の電源をオフにした状態での話です。スマートフォンでは、電話やメールの着信などもあるため、長時間にわたって電源をオフにして充電を行うというのは(少なくともスマートフォンを1台だけで運用しているユーザーには)、なかなか厳しいところです。そのため、スマートフォンをスタンバイ状態にして充電を行い、何回フル充電を行うことができるかを調べてみます。まずはAMS-D100Bをフル充電します。AMS-D100Bには7セグメントのLEDディスプレイが登載されており、バッテリーにどのくらい容量が残っているのかを0~99までの%で表示します。表示が「99」になったところで、スマートフォンのバッテリーを使いきって、AMS-D100Bに接続、充電を開始すると同時にスマートフォンの電源を入れ、スタンバイ状態に移行します。

スマートフォンをスタンバイ状態にして充電開始

約2時間後、充電は半分弱まで進行

もちろん、スタンバイ状態で充電を行っている場合、スマートフォン側で動作している機能によって消費電力は異なります。そのため、この測定はあくまでも目安にしかなりません。なお、一般的なスマートフォンのバッテリー容量1,500mAh程度のものが多いのですが、筆者の使用しているスマートフォンはHTCのS31HTで、バッテリーの容量は1,200mAh。約80%の容量です。そのため、ここでカウントした充電回数を0.8倍したものが、普通のスマートフォンでの充電可能な回数に近いものとなるでしょう。

1回目の充電は、4時間弱で終了しました。充電完了時のAMS-D100Bのディスプレイ表示は「59」。今回のケースでは、半分以上容量を残してフル充電が完了したことになります。

4時間弱でフル充電

AMS-D100Bのバッテリーは59%残っている

続いて、スマートフォンのバッテリーを再び使いきり、再度スタンバイ状態で充電を行います。

スマートフォンのバッテリーを使いきって、再びスタンバイ状態で充電開始

今度は、約4時間でフル充電

AMS-D100Bの残量は9%

今回も、4時間弱ほどでフル充電となりました。AMS-D100Bの表示は「9」。スタンバイ状態のスマートフォンに、2回フル充電を行っても、まだ容量が残っています。このあとさらに、スマートフォンのバッテリーを使いきり、スタンバイ状態で充電を行ったところ、スマートフォンのバッテリーが1/6程度まで充電された所で、AMS-D100Bの表示が「0」になりました。

スタンバイ状態のスマートフォンに、2回+αのフル充電が可能だった

結果としては、AMS-D100Bでは、スタンバイ状態のスマートフォンに、2回と1/6程度の充電が可能でした。スタンバイにした状態で、約2回のフル充電が可能なAMS-D100Bは、スマートフォンのバッテリー問題をほぼ解決するグッズだといえるでしょう。また、リチウムイオンバッテリーは、充放電を繰り返していくと、次第に劣化していき、容量が減少していきます。そういった意味でも、とにかく余裕のある大容量モデルというのは、なかなか良い選択ではないでしょうか。