ここ数日TwitterのTLに「サークル」という言葉が散見されるようになった。どうやらTwitterが新機能「サークル」の提供を開始したようである。

だが、私ほどのTwitter者になると、慌ててサークル機能を見に行ったりはしない。何故ならTwitterの「新機能を実装した」という報せには大体「※ただしお前を除く」と注釈がついているからだ。

よって8月30日にリリースされたと聞いてから一度も自分のTwitterのメニューを見ていなかったが、念のため確認したところやはり私のTwitterにサークルという機能は存在しない。

アップデートをすれば現れるのかとも思ったが、特にアップデートも来ていないようだ。どうやらいつも通り「新機能実装しました(お前以外に)」だったようである。

このようにTwitterは新機能の実装を大々的に発表しながら、それを全ユーザーが一斉に使えるようにしない、という特徴がある。

そして、使えるユーザーと使えないユーザーの差や、どうやったら使えるようになるかはあまり説明しないのだ。ツールも女も少しミステリアスなところがあった方が魅力的ということだろう。

ボイスチャット機能「Space」が実装された時も、やはり実装されているユーザーとされていないユーザーに分かれていた。

だが、当然Twitter側からどうやったら使えるようになるのか説明が全くなかったため、ユーザーの検証により、他の人間が開いているスペースに入ってスペース機能をうつしてもらう「感染」という斬新なスタート方法が提唱された。

コロナ感染者と相撲をとってもうつるかどうかは運次第なように、この方法でも使えるようになった人間とならなかった人間に分かれたようなので「感染」という言葉は正しい。

その後も新機能がリリースされるたびに、実装されている人間とされていない人間に分かれていた。

サークル未体験の筆者が考える「サークルの使い道」

  • リリースと同時に全員実装!とならないのがTwitterの常……

    リリースと同時に全員実装!とならないのがTwitterの常……

私はそんな「全国 ※離島を除く」の離島側であり、プレステが発売した頃スーファミを買ってもらえる家庭のように、誰もが新機能のことを忘れた頃に使えるようになっているのである。

どうせ今回もそうだろうと思っていたら、全くその通りであった。そんなわけで、今のところ私はサークル機能を実際に使用してみることができない。

未確認の機能についての記事を書くというのは、もはやチュパカブラについての記事を書けと言われているようなものだが、月刊ムーはそういうことを40年以上もやっているのだから文句を言うわけにもいかない。

まずサークル機能の概要だが、ツイートをする時「サークル内のみの共有」か「フォロワー全体」か選べて、サークル内のみにすると全公開アカウントでもそのツイートはサークルメンバーにしか見られないという仕様である。

鍵アカウントと大して変わらないような気がするが、この機能を使えば表アカと裏アカを一つのアカウントで利用できて便利、ということらしい。

しかし、表アカと裏アカの切り替えを忘れてつぶやいてしまうことがあるように、アカウントを一つにしたせいで、サークル内でつぶやこうと思った罵詈雑言をうっかり全フォロワーに発信してしまう「誤爆」の率が上がってしまうのではないだろうか。

また、サークルのメンバーにしか見られないことがウリなはずなのに、早速「外部サービスと連携することで普通に見られる」という不具合が発生しているようだ。

よって現在のところ、サークル内だからといってハメを外しすぎたつぶやきをするのは危険である。

だが、たとえサークル機能が鉄壁で、サークル外から入ろうとした奴のスマホが爆発する仕様だったとしても、見られて困るようなことは最初にネットにつぶやいてはいけないのだ。

「2人だけの秘密のやりとり(^_^;)」と信じて送られたであろうLINEのスクショがこれだけ無慈悲に晒されている世の中である。仲間と思っていたサークルメンバーが画面をスクショして晒す可能性は十分ある。

ネットに書き込む以上、誰にも見られないなどということはない、たとえサークル内でも、個人情報や誹謗中傷を書くのは御法度である。

ではどんなつぶやきにサークル機能を使えば良いかというと、まずは「ちくしょう俺はいつもこうだ誰も俺を愛さない」などの病みサークル、そして趣味サークルだろう。

最初はブラジリアン柔術について語るつもりでアカウントを作っていても、突然ガーデニングにハマってしまうこともある。

しかし、ブラジリアン語り目当てのフォロワーが多いアカウントで草花の話ばかりするのは気が引けるし、最悪「パンジーとかいいんで、二の腕の写真だけ上げてもらえますか」などのDMを送りつけられる可能性すらある。

よってガーデニングの話はサークル内だけで行い、それに興味がある人だけサークルメンバーにするなどの使い分けができる。これなら誤爆しても、丸太みたいな二の腕画像の間に突然マリーゴールドが挟まってくるだけで済む。

では自分にサークル機能が実装されたら使うかというと、使わないような気がする。何故なら、言いたいことは全部今のアカウントで言ってしまっているからだ。

何かにハマればお構いなしにその話ばかりするし、担当の悪口も全て表で書いているので、サークルを作ったとしても特に書くことがないような気がする。

私は陰湿なようで意外と裏表がない人間なのかもしれない。