個人から企業まで、ここ最近爆発的にユーザー数を伸ばしているFacebook。今年に入ってからは、レジの横に「Facebookやってます」というポップを置く飲食店などもあり、インターネット上のみならず、現実の世界でもその名を見かけるようになっている。

普段からWebをバリバリ使っているユーザーには何の違和感もなく受け入れられる事実だが、そうでない方々にとっては正直、気味が悪い現象のはず。「果たしてFacebookとは一体何なのか? どんな便利なことができるのか? 私は世間から取り残されているのではなかろうか?」と、疑問を通り越して不安さえ沸きあがってくる状況ではないだろうか。

そこで、本連載では、Facebookをまだ使ったことのない皆さんを対象に、同サービスで"できること"やその利用法を簡単に紹介していきたい。

Facebook登録時に表示される画面

そもそもSNSって何?

まずは、基本中の基本である「SNSとは何なのか」という部分から。さまざまなサイトで紹介されている内容なので、すでにご存知の方は読み飛ばしてほしい。

FacebookはSNSと呼ばれるサービスの1つである。SNSとは、Social Networking Serviceの略称。そのまま翻訳すると「社会的なネットワークを構築するサービス」となるが、この名称からサービスの内容を想像できる人は少ないだろう。

SNSは、端的に言うと、「ユーザー間のコミュニケーションを促進するサービス」である。ユーザーが自身のプロフィールを公開したうえで、近況を報告しあったり、情報交換を行ったり、というのが基本的な利用法だ。コミュニケーションの相手は、友人・知人同士である場合が多いが、「知り合いの輪を広げる」というのもSNSの役割の1つなので、まったく面識のない人たちであるケースもある。例えば、まんがやアーティストなど、特定のテーマでユーザーが集まるWebページを作り、自由に意見交換(書き込み)し合うようなことも日常的に行われている。

SNSは、メールや電話のように1対1で直接連絡を取り合うのではなく、1対多のコミュニケーションが基本になる(ただし、チャットやメールなどの1対1の連絡手段も用意されている)。自分の近況を書き込むWebページや、コミュニティで情報共有するWebページを作り、それを他のユーザーに見てもらうといったかたちだ。書込みを行うと、その内容が友人やコミュニティメンバーなどの関係者にも自動的に通知される仕組みになっており、最新の情報を知るだけであれば、わざわざ各ユーザーのWebページを見て回る必要はない。また、一般的なブログと同様、コメントを書込む機能も用意されているが、SNSではコメントを書き込んだユーザーのプロフィールも確認できるため、その後もコミュニケーションがとりやすいといった特徴がある。

友人らの投稿を一覧できるFacebookの「ニュースフィード」。個人だけでなく、企業の投稿も確認できる

最近のSNSは超多機能!!

SNSの登場当初は、通常のブログに毛の生えたようなシンプルなものが多かった。しかし、最近のSNSは急速に進化を遂げており、ユーザー自身が文章を書込まなくても、さまざまな情報を簡単に共有できる機能が多数追加されている。例えば、GPS搭載の携帯電話/スマートフォンを使って現在地(店舗やイベントスペースなど)を友人に知らせる機能や、面白かったWebサイトを1クリックで自分のページに登録できる機能などは、多くのSNSで導入されている。

また、従来とは違った角度からコミュニケーションを活性化させようと、ゲームの提供も活発に行われている。ゲームを用意することで、ユーザーがSNSを利用する頻度が高まるため、書込みの回数が増える。さらに、ゲームの中で友人に連絡をとり、協力プレイを行うといったこともできる。ユーザーがゲームの進捗状況や感想を公開できるようにしておけば、それを見た友人の間で新たなコミュニケーションが生じる可能性がある。

そのほか、Facebookでは、Skypeと提携してビデオチャット(テレビ電話)機能を組み込んでいるし、mixiでは、広告バナーをユーザーに作らせて友人限定で表示させる仕組みを取り入れている。現在、SNS業界では各サービスが争って開発を続けており、新しい機能が次々と誕生している。特にモバイルユーザー向けは開発が活発で、SNSでできることがどんどん広がっている状況だ。今、利用を開始すれば、インターネットの世界で最も速いであろう、その進化の様子を楽しむことができるはずだ。

Facebookの特徴とは?

さて、Facebookの話に戻ろう。Facebookで一体何ができるのか。基本的なものを挙げると以下のようになる。

  • ニュースフィード/ウォールを使ったコミュニケーション: 友人に対して、現在の状況や考えを伝えたり、写真を公開したりできる。動画をアップロードしたり、気になったWebサイトを知らせりすることも可能。もちろん、友人の情報を閲覧し、そこにコメントを付けることもできる。
  • チャットを使った会話: 登録済みの友人に対しては、相手がログイン中(サービス利用中)であれば、チャット機能使ってリアルタイムにテキストで会話することができる。先述のとおり、Skypeを使ったビデオチャトも可能。
  • イベントの告知: イベントの日時や場所、概要を書込み、その内容を友人に知らせる機能が用意されている。参加者一人一人に個別に連絡する必要がないため便利。
  • いいね!(Like!)の共有: 友人の一言や写真、Webサイトを見て良い感情を抱いた場合に、「いいね!」ボタンを1クリックするだけで、その思いを周りに伝えることができる。
  • ソーシャルゲーム: Webブラウザで遊べるちょっとしたゲームが多数用意されている。友人と協力プレイができるものも。
  • スポット/チェックイン機能: 自分が訪れた場所を友達に知らせることができる。履歴をたどると友達のプレイスポットがわかるという楽しみもある。

ご覧のとおり、先ほど説明したSNSの一般的な機能と大きな違いはない。それでは、なぜ今、Facebookが推されているのか。筆者が思う、今Facebookを始めるべき理由は、次のような単純なものだ。

  • 日本国内でFacebookが話題になり、勢いづき、利用者数が増えてきているから

もともとFacebookが一般向けのサービスをはじめたのは2006年(日本語版は2008年)。国内でもmixiGREEといったSNSがすでに普及しており、日本語版サービスがはじまった際も現在ほど話題にはなっていなかった

他のSNSと異なるはっきりした特徴と言えば、実名登録を推奨していることくらいだろう。しかし、この点がSNSというサービスの特性と相性が良く、米国を中心に爆発的に普及した。日本でも徐々に話題を集め、2009から2010年にかけてブレイク。「これからはFacebookの時代」と言われる状況になった。

Googleトレンドで検索した、Facebookの検索数の指数とニュース参照数。2009-2010年と時間をかけて話題性があがっていることがわかる

勢いづいているWebサービスは人が集まる。そして、人とのコミュニケーションを促進するためのサービスであるSNSにおいて、人が集まることは何よりも重要な要素だ。ユーザーの中には初級者からヘビーユーザーまで、さまざまな人がいるが、彼らが集まって試行錯誤を繰り返しており、それがまた新たなコミュニケーションを生んでいる。

たとえば筆者の場合、最近乗り換えたスポーツジムがFacebookを活用していた。スポーツジムのイベントの一環で同年代のサークルが結成され、そのやり取りになぜかFacebookが利用されている(もちろん、個々のメールや電話のやりとりもある)。Facebookを足がかりに、これまでとはまた少し違うつながりを作ることができた。仕事帰りや、ジムで運動したあとにみんなと飲む一杯は最高だ。

このような感じで、例えば会社帰りによく立ち寄る飲食店やバーでチェックインをしていると、実は隣のテーブルに座っていた人もFacebookユーザだった……ということもあるかもしれない。その際、Facebookを通じて連絡先を交換し、よくよく話をしてみると自分と同じような料理や飲み方が好きで、それをきっかけにいろいろなお店の情報を交換できる関係に発展する……ということも考えられる。利用者数が増えてきているということは、他の人とつながれる可能性が高まるということだ。

日々の生活に、今までとはちょっと違ったスパイスを足せるサービスがFacebookと考えるとよいだろう。これまでとはまったく違う仲間たちとのつながりを作っていくのも良し。共通の趣味や嗜好を持つ人たちと、お店の情報や写真をアップして交流を深めるのも良し。楽しみ方は人それぞれだ。

とはいえ、使い方が多様なFacebookは、初心者にとって"取っ付きづらいサービス"と言える。SNSに慣れていない人には、正直、何から始めるべきかわかりづらいだろう。そこで本連載では、Facebookの利用法を簡単に紹介していく予定だ。

ゆる~くはじめて、ゆる~いきっかけで人付き合いを、ゆる~く続ける。そんな方を対象にゆる~く解説していくので、ぜひとも楽しみにしていただきたい。