今回もExcel2013に新しく追加された関数について説明します。今回は、すべての引数の排他的論理和を返すXOR関数について説明します。XOR(エックスオア)関数と読み、Excel 2013に新たに追加された関数で、関数の分類[論理]から使用します。

セミナーの出席状況が入力されたリスト

排他的論理和とは、2つの条件のどちらか一方が「TRUE」であるときだけ「TRUE」であるとするもので、今回はあるセミナーの1回目、2回目のどちらかに参加しただけの受講者に再受講を促す連絡をとるためのフラグをたてるために使用します。2回とも受講している、どちらも欠席している受講者は特に何も行いません。

関数の書式

XOR(論理式1, [論理式n],…)

論理式1:TRUEかFALSEかを判定したい条件を指定。必ず指定
論理式n:TRUEかFALSEかを判定したい条件を指定。省略可能

使用例1:2回のセミナーのどちらかを受講している受講者を調べる

E7:=XOR(C7=1,D7=1)

XOR関数を選択し、引数ダイアログボックスの「論理式1」に出席という式の意味の[セル番地=1]、「論理式2」に同様に[セル番地=1]と入力し、確定します。

どちらも出席している場合には「FALSE」と表示

式を必要箇所までコピーします。

どちらかしか出席していない受講者は「TRUE」と表示

サンプルデータは4行しかないため「TRUE」、「FALSE」と文字列で表示しても確認できますが、大量データになった場合には、一目でわかるように「条件付き書式」で設定します。

セルの値が「TRUE」の場合に書式を変更するようにルールを設定

データが大量な場合でも、一目でわかるようにセルの書式が変更された。

セルの書式が「TRUE」の場合に赤い塗りつぶし、赤いフォントに変更