2019年12月8日(日本時間)、ロサンゼルスにあるシュライン・オーディトリアム&エキスポホールにて、『クラッシュ・ロワイヤル』のeスポーツ大会「クラロワリーグ 世界一決定戦 2019」が開催されました。「クラロワリーグ アジア」「クラロワリーグ ウエスト」「クラロワリーグ チャイナ」の3地域のリーグで出場権を獲得した各2チーム計6チームによる世界一を決める大会です。
日本の「FAV gaming」「PONOS」「GameWith」「DetonatioN Gaming」の4チームは「クラロワリーグ アジア」に属しており、今回の世界戦には「FAV gaming」が参戦します。
昨年王者「Nova Esports」は同リーグ対決でまさかの敗退
大会方式は6チームによるトーナメント戦ですが、組み合わせは各チームの代表者による1v1(1対1のシングル戦)総当たり戦「Seeding Tounament」により決定。「FAV gaming」は代表者Jack選手が八面六臂の活躍をみせ、第2シードを獲得します。この時点で世界ベスト4が確定しました。
本戦は、シングルエリミネーション方式のトーナメント。1回戦と準決勝はBO3(3戦2試合先取)、決勝戦のみBO5(5戦3試合先取)です。試合形式は、第1戦が2v2(2試合先取の2対2ダブルス戦)、第2戦が1v1(2試合先取の1対1シングル戦)、第3戦が3人ずつ出場するシングル勝ち抜き戦KOTH(キングオブザヒル)。決勝戦は2v2を行ったのち、1v1を3回繰り返し、最後にKOTHを実施します。
初戦は、「Team Liquid」対「OGN Entus」。2v2は「Team Liquid」が、1v1は「OGN Entus」が勝利し、KOHへ突入します。先鋒戦は「OGN Entu」のThunder選手が勝ちましたが、中堅で出た「Team Liquid」のEgor選手が怒涛の3人抜きを決め、準決勝へ。
1回戦の2戦目は、「クラロワリーグ チャイナ」同士の対決。昨年王者の「Nova Esports」対「W.EDGM」です。ここでは、なんと「W.EDGM」が下馬評を覆し、「Nova Esports」を倒します。
第3試合は「SK Gaming」と「Team Liquid」の一戦です。こちらは先程のチャイナダービーに続き、「クラロワリーグ ウエスト」同士のウエストダービー。シード権を獲得した「SK Gaming」が優勢に見えるものの、そのシード権を争った「Seeding Tounament」で、「SK Gaming」を唯一破ったチームが「Team Liquid」だったこともあり、どちらが勝ち上がってもおかしくない状態での対戦でした。
KOTHまでもつれ込みましたが、初戦で活躍したEgor選手が大将戦を下し、みごと「Team Liquid」が決勝の舞台へ進みます。
日本から参戦した「FAV gaming」の結果は?
準決勝2試合目は、いよいよ日本チームの「FAV gaming」が登場。初戦で昨年王者を倒した「W.EDGM」との対戦です。「FAV gaming」の注目ポイントは、自他ともに認める2v2の強さ。「Seeding Tounament」で活躍したJack選手もかなりいい状態に仕上がっています。
2v2の1試合目では幸先よく勝利を収めるも、2試合目、3試合目と連携や操作にミスが目立ち、2v2を落としてしまいます。続く1v1で勝利しKOTHに託したいところですが、初めての大舞台で精彩を欠いたJack選手は、いつもの実力を出せず、ストレート負けで1v1を落としてしまいました。この時点で、「FAV gaming」の「クラロワリーグ 世界一決定戦 2019」が終了です。
「W.EDGM」と「Team Liquid」の決勝戦では、2v2、1v1と連取し、4試合目の1v1に勝利した「Team Liquid」が2019年の世界王者に輝きました。