2022年11月23日、埼玉県の「ところざわサクラタウン」にて、対戦格闘ゲーム『ストリートファイターV チャンピオンエディション』の国内eスポーツプロリーグ「ストリートファイターリーグ: Pro-JP(SFリーグ)」のファン交流キャラバンが開催されました。このキャラバンは、SFリーグに参加する8チームが日本各地に赴き、ファンと交流するオフラインイベントです。

これまでに、「忍ism Gaming」が石川県で、「広島 TEAM iXA」が広島県で、「Good 8 Squad」が静岡県で、「魚群」が埼玉県で、ファン交流キャラバンを行っています。

今回「ところざわサクラタウン」で行われたのは、「v6プラス FAV gaming」のファン交流キャラバン。ほかの7チームはイオンモールを中心とするショッピングモールでの開催ですが、「v6プラス FAV gaming」のキャラバンは、チームの本拠地「FAV ZONE」がある「ところざわサクラタウン」で開催されます。今回は、多くの来客が見込めることもあり、「FAV ZONE」ではなく、650名収容のイベントホール「ジャパンパビリオンホールA」を使用しました。

  • v6プラス FAV gamingのメンバー

ファン交流キャラバンは、出演チームの選手によるトークショーと、プロ選手と一緒にプレイしてアドバイスがもらえるプロレクチャー、参加者同士で対戦して勝ち抜いた人がプロ選手と対戦できる道場破り、『ストリートファイター6』体験版の試遊、参加者同士が自由に『ストリートファイターV』で対戦できる対戦スペース、選手との記念撮影など、盛りだくさんの内容です。

  • 会場にはドクターストップでSFリーグに参加できなかったりゅうせい選手がいました。体調はすでに全快と言える状態とのこと

トークショーでは、「v6プラス FAV gaming」の4人が登壇。これまでのSFリーグの振り返りや今後の抱負について話します。来場者からの質問コーナーや、新しい操作方法のモダンタイプを使った『ストリートファイター6』体験版で参加者と対戦するコーナーも用意していました。

モダンタイプは『ストリートファイター6』から新たに導入される操作方法。ボタン1つで必殺技を出せたり、ボタンの連打でコンボを出せたりする、対戦格闘ゲームをあまりプレイしたことがない人やコマンド操作が苦手な人でも楽しめるモードです。

プロ選手のなかには『ストリートファイター6』の体験版を触ったことがあっても、モダンタイプ未体験の人もいたので、参加者と一緒にモダンタイプの操作方法を教わりながらプレイしていました。

  • 『ストリートファイター6』のモダンタイプで参加者と対戦する鶏めし選手

トークショー終了後は、参加者のなかから希望者がプロ選手と一緒にプレイし、アドバイスがもらえるプロレクチャーの抽選会が行われました。希望者と言っても、来場者のほとんどが希望していたため、レクチャーを受けられる16名の枠はかなり狭き門。レクチャーでは10分超の時間が設けられていました。プロ選手を独り占めできる時間としてはかなりの時間です。レクチャーを受けた参加者にとって濃い時間になったのではないでしょうか。

  • プロレクチャーの抽選会は長蛇の列ができていました

  • 抽選に当たった参加者にアドバイスするsako選手

  • プロレクチャー中のボンちゃん選手

  • 鶏めし選手はもちろんダルシムを使って指導します

レクチャー終了後は「プロに挑戦!道場破り」の予選会です。こちらも参加枠16名の抽選が行われ、4名ずつのトーナメントが開催されました。各トーナメントで優勝した参加者はプロ選手との対戦。対戦相手は参加者の話し合いで決定しました。

参加者のなかには、プロ選手がスパーリングパートナーとして指名するほどの実力を備えたプレイヤーもいて、まさに道場破りといった雰囲気です。実際、これまでのキャラバンでは、道場破りでプロ選手が1~2人負けているとの話でしたが、今回「v6プラス FAV gaming」の4人はすべてのチャレンジャーを返り討ちにし、プロの面目を保ちました。

  • 抽選に当選した16名がプロ選手挑戦権をかけ、予選トーナメントを戦います。実況はかげっち氏、解説はりゅうせい選手が担当

  • トーナメントを勝ち上がった猛者と対戦するときど選手

  • 会場内のホワイエではゲーミングPCが並びます。ここでは、自由に対戦が可能。アケコン持参の参加者も多く見かけました

  • 『ストリートファイター6』の試遊は整理券が配布され、順番にプレイができました

道場破りのあとにもう一度プロレクチャーを行い、エンディングステージを迎えました。すべてのプログラムが終了したのち、選手との撮影会です。10時から18時までの長丁場でしたが、ファンにとってはあっという間の1日だったことでしょう。

  • 会場には物販ブースもありました

  • キャラバンに遊びにきていた「コミュファDetonatioN」のナウマン選手

  • 同じく遊びにきていた「コミュファDetonatioN」の板橋ザンギエフ選手。会場によってはプロ選手と出会えることも

4シーズン目を迎えるSFリーグですが、ファン交流キャラバンを行ったのは、今シーズンが初めて。コロナ禍で選手とファンが交流しにくくなったご時世では貴重な機会となったはずです。

いわゆるファンミーティングは、トークショーや握手会、撮影会になりがちですが、プロレクチャーや道場破りなど、プロ選手と直接ゲームで交流できるのは、eスポーツならではの施策です。eスポーツは大会もオープンであることが多く、プロアマ問わず同じ大会に参加できることが、1つの魅力なので、このようなファン交流キャラバンはかなり効果的な取り組み。SFリーグのシーズンが終了しても、各チームによる定期的なファンミーティング開催を期待しています。

最後に「v6プラス FAV gaming」のメンバーに、今回のキャラバンのこと、SFリーグのことについて話を聞いてきました。

――今回のファン交流キャラバンの感想をお聞かせください。

sako選手(以下、sako):天候が悪いなか、すごい人が来てくれたので、やってよかったと思いました。子ども連れが多く、今までイベントや大会とはまた違う層が来てくれて、そういう人たちにも応援されているんだと実感しました。SFリーグの配信でも、応援コメントはたくさん寄せてもらっていますが、チャットの文字だけではどういう人が書いているかまではわからなかったので、実際に肌で感じられたのはよかったです。

鶏めし選手(以下、鶏めし):こういったイベントに出演するのは初めてです。ずっと参加者側だったので、まさか自分がこちら側になるとは思ってもいませんでした。「ところざわサクラタウン」は、会場に向かっている途中から見えるほどすごく大きくて、会場に到着したらすでに開場待ちで並んでいる人がいるし、たくさん応援してくれているんだと実感できてうれしかったです。もっともっとがんばりたいですね。

ときど選手(以下、ときど):以前、「ところざわサクラタウン」で「FAV gaming」のファンミーティングをやったことがあったんですけど、そのときは「FAV ZONE」が会場でした。今回もそこかなって思っていたら、より広いジャパンパビリオンホールAじゃないですか。しかも今日は大雨ですし、人が来るのか心配でしたが、300人近くの方に来ていただいたみたいで。本当に皆さんからパワーをもらっていますね。

  • ところざわサクラタウンにあるFAV gamingの本拠地「FAV ZONE」

ボンちゃん選手(以下、ボンちゃん):オフラインイベントは個人的に結構やっているので馴染みがあるんですけど、やっぱり生の声は違いますね。笑顔で声をかけてくれて温かみを感じます。がんばる起爆剤になりますよ。オフラインイベントは多いにこしたことがないと改めて実感しました。

――プロレクチャーなど、参加者と直接交流する企画はいかがでしたか。

sako:対戦格闘ゲームのおもしろさを伝えることができたかなと思います。小さい子とプレイしましたけど、ひたすら夢中になってプレイしてくれました。やっぱり対戦ゲームは横並びで遊ぶのが良いですね。年齢差も関係なくワイワイ楽しめました。ゲームは本当にコミュニケーションツールとして優秀です。

鶏めし:人にレクチャーすること自体初めてでした。どうやったらいいか悩みましたが、思った以上にいい感じにできたと思います。いろいろ話をするうちに私自身が夢中になって、時間をオーバーしてしまいました。

  • sako選手(写真左)と鶏めし選手(写真右)

ときど:一応レクチャーということでしたが、人によってはずっと話をしながらゲームしている感じでした。初めて会った人でも共通の知り合いとかの話題になって。なかにはマスタークラスのルークの人がいて、単純に対戦するのがおもしろかったですね。ファンに向けたイベントではありましたが、我々にもいい刺激になって、モチベーションが上がりました。

ボンちゃん:1人当たりの時間が結構取れたのはよかったですね。その分、参加できる人数に限りが出てしまうのですが、じっくり話ができたので、いろんなことを伝えることができました。僕自身にとってもすごく良い時間でしたね。参加してくださった人にも、きっと満足してもらえたと思います。

――SFリーグ参加チームで唯一、ショッピングモールではなく本拠地での開催となりましたが、本拠地を持つ優位性は感じますか。

sako:ホームグラウンドがあるのは、ファンにとってもいいことですね。応援しやすいと思います。「ところざわサクラタウン」には、所属選手がトレーニングルームとして使ったり、地元の中高生のeスポーツ活動へ貸し出ししたりする「FAV ZONE」がありますし。今後はホームグラウンドを持つチームが増えていくと思います。SFリーグも将来、本当の意味のホームアンドアウェイ方式になるかもしれませんね。

――SFリーグも終盤ですが、プレイオフに向けて抱負をお願いします。

sako:残り3節で現状5位ですので、ここからの試合は本当に重要になってきます。プレイオフに進む自信はあるので、楽しみにしていてください。

鶏めし:最初は、まさかこんなにダンゴ状態になるとは思ってもみませんでした。これからのポイントは重要なので、四六時中そのことを考えています。みんな負けないように練習してきています。

ときど:踏ん張れたおかげで、ようやくおもしろくなってきましたね。プレイオフ進出どころか、3位以上を狙っています。昨年は本節を2位で終了し、プレイオフのアドバンテージがあったことで勝ち抜けました。なので、そこは死守したいですね。昨年の経験がある我々だからこそ、その重要性も分かっています。

ボンちゃん:去年は結構、余裕を持って戦ってきましたが、今年はプレイオフの足切りまでちらついていました。後半の巻き返しでようやく今、前向きになれてきた感じです。過去のどのSFリーグよりも今年はキツかった。ファンとしては、競れば競るほどおもしろいのはわかっていますが、やっているほうはヒリついています。でも、楽しいとも思えていますよ。

  • ボンちゃん選手(写真左)とときど選手(写真右)

――最後にファンに向けてコメントをお願いいたします。

sako:ファンミーティングは今後も定期的にやっていきたい。お互いにエネルギーを分け合える感じがすごく良い。より盛り上がっていくと思います。良好な関係を築ければいいですね。

鶏めし:後半うなぎ登りで調子をあげてきました。今回のキャラバンでさらに力をもらえました。全力で勝ちきります。

ときど:ファンあってのSFリーグなので、みなさんの期待に応えるべく、残りの試合に全力で取り組んでいきます。見ていてください、なんとかします!

ボンちゃん:本節1抜けのチームとプレイオフから戦ったチームでは、グランドファイナルまでブランクがあります。選手もファンも結構、気が抜けがちなので、我々はプレイオフから熱量を保って、ファンが応援のしがいがある戦いをしていきます。最後まで戦い抜きます!

――ありがとうございました。

なお、今後は、12月10日にイオンモール常滑で「コミュファDetonatioN」、12月17日にイオンモール高知で「名古屋OJA BODY STAR Mildom」のファン交流キャラバンが開催されます。近くにお住いの方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

©CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.