愛用する腕時計を手がかりに"人生の時"を語ってもらうインタビュー連載『夢を刻む、芸人の時計』。テレビでおなじみのあの芸人は、どんな若手時代を過ごし、ブレイクの瞬間を迎え、どうやって未来を刻んでいくのだろうか? そのストーリーに迫る。
本稿で話を聞いたのは、お笑いコンビ ニューヨークの嶋佐和也さん。1986年5月14日生まれ、山梨県富士吉田市出身で、NSC東京校15期生。相方の屋敷裕政さんと2010年にニューヨークを結成している。
停滞していた芸人人生に喝をいれてくれた先輩の存在
――人生で初めて手に入れた時計を覚えていますか?
本当に人生で初めて購入した時計って、4~5年くらい前に購入したロレックスかも知れないです。ちょいちょいお仕事をいただけるようになって、ちょっと収入も増えたときに『1発、ロレックス買ったろか』と思って。それが人生初の腕時計かも知れないですね。やっぱり高級時計と言えばロレックスじゃないですか。はじめは『高級時計、買ってやった』って言いたい気持ちがあったので、正規店まで買いに行きました。
学生時代は洋服には興味があっても、腕時計は全然、興味がなかったんですよ。ずっと『要らない』って思ってたし、実際につけてなくて。
――どんな学生時代だったんでしょうか?
まったく冴えない学生時代でしたね…。高校では部活もやらずに帰宅部で、進学校でしたけど勉強を頑張ってたわけでもなく、モテもしなくて、放課後は男の友だちとグダグダやってて。もともと山梨出身なんですけど、大学で横浜に出てきました。就職活動のときに『このまま就職しても楽しい人生にはならなそうだな』と思って、就活はせず、よしもとの養成所に行きました。
子どもの頃からお笑いは好きで、ダウンタウンさん、ウッチャンナンチャンさん、とんねるずさんのテレビ番組はよく見てました。大学生になると、さまぁ~ずさん、東京ダイナマイトさんのネタが好きになりました。
――初めて立った舞台のことを憶えていますか?
NSCの在学中に、あれは卒業の間際だったのかな、人力舎の養成所生たちと対抗戦ライブをやりました。SIGMA(シグマ)という名称で、普通にちょろちょろウケてた記憶はあります。
――その当時からこれまで芸人を辞めようと思ったことはありますか?
2018年にやる気がなくなって拗ねてた時期はありましたね。芸歴9年目くらい、バーンといけないままずっと燻ってたので『このまま賞レースでも結果が出ないようだと厳しいかもな』『もう辞めちゃってもええか』くらいに思ってました。その後、M-1、キングオブコント、M-1、キングオブコントと良いところまでいけて、ようやくお仕事もいただけるようになって。それ以降は忙しくなりました。
拗ねてた頃、俺たちの気持ちを察してくれた1年先輩のダイタクさんが『ちょっとお前ら飲みに行くぞ』って、よく飲みに連れてってくれたんです。あの時期はダイタクさんに助けてもらいましたね。
――いま大切にしている時間は?
家でゆっくりリラックスしてる時間ですかね。夜は毎晩飲み歩いてるんで、誰かと飲んでる時間も大事にしてます。
今はめちゃくちゃ忙しい時期を乗り越えて、ちょうど良い時間を過ごせてるんですが、それでも時間が足りないと思うことがよくあって。ついダラダラもしちゃうのも悪いんですが、いろいろやりたいこと、見たいものがあっても消化できてないなと思うような瞬間があります。



