Androidの「連絡先」は、フィーチャーフォンの「電話帳」と少々意味合いが違う。「電話帳」はあくまでも電話をする相手のリストであり、メールをする相手を含んでいるものの、基本的に家庭で電話機の横に置いてある電話帳と同じ役割を持っている。一方、Androidの「連絡先」は連絡を取れる相手がすべてまとまっているのが特徴だ。
メールを数回しかやり取りしたことのない業者、Twitterでしかやり取りしていない人なども1件の連絡先として扱われる。これが人によって便利だったり不便だったりするのだが、今回は、この連絡先を少しでも快適に使えるように工夫してみたい。
「連絡先」はメーカーごとにカスタマイズされていることが多く、見た目や機能なども大きく変わるため、今回の記事に関しては、表示名などの読み替えだけでは対応できない場合も多いかもしれない。しかし、似たような機能はあるはずなので、もし「連絡先」の扱いに苦労しているようならこれをヒントに機能を探してみてほしい。
同期するGmailの「連絡先」を整理しておく
Androidスマートフォンにおける最も一般的な「連絡先」の使い方は、Gmailのアドレス帳と同期させるものだ。しかし、Gmailの「連絡先」には、買い物をしたショップのアドレス、懸賞の応募先のアドレスなども溜まってしまう。これを全部スマートフォンに取り込んでいたのでは、扱いづらくて仕方がない。よって、まずはGmail側で連絡先を整理しよう。
Gmailの画面で、左上の「Gmail」という部分をクリックすると「連絡先」を選択できる。まったく手をつけていない状態なら「よく連絡をとる人」と「その他の連絡先」にアドレスが溜まっているはずだ。利用頻度が高いアドレスは「よく連絡をとる人」に自然と集められているから、不要なアドレスを削除するならば「その他の連絡先」から見るとよいだろう。
ある程度不要なものを削除した後は、スマートフォンの電話帳として必要なものをピックアップする。必要なものにチェックを入れた後「Myコンタクトに追加」をクリックしよう。「Myコンタクト」に必要なアドレスがすべて集まればとりあえずOKだ。
Androidで表示する項目を絞り込む
Android側で設定の「アカウントと同期」でGoogleアカウントの中の「連絡先を同期」にチェックを入れていれば、Gmail側で整理した「連絡先」が自動的に同期される。すぐに反映したい時は「今すぐ同期」ボタンを利用しよう。
同期した段階では、設定にもよるが基本的に全アドレスが「連絡先」に表示される。なかには、スマートフォンから連絡する当てのない連絡先もあるだろう。これを簡単に調整できるのがメニューの「表示」だ。「オプション」で各種アカウントが並んでいる中の「Google」の左にある「>」ボタンをタップしよう。
標準では全部のメニューにチェックが入っているが、この中で「System Group:My Contacts」にだけチェックを入れると、あらかじめGmail側で「Myコンタクト」に集めておいたアドレスだけが表示されるようになる。もちろん、この中でさらにグループ分けを行うことも可能だ。
「お気に入り」も上手に使おう
「連絡先」の中に特に頻繁に連絡がとりたい相手がいるならば、Googleのアドレス帳を編集する時点で「Myコンタクト」内でそのアドレスにチェックを入れ、グループボタンから「Starred in Android」にチェックを入れて「適用」をクリックしておくとよい。
「Starred in Android」は、Android側で「お気に入り」として扱われる。グループの1つだから「家族」や「友人」といった分類でグループを作るのと同じなのだが、あらかじめ用意されている特別なグループでもある。「お気に入り」だけを表示できるタブやウィジェットなどが用意されている「連絡先」アプリも多いから、上手に活用しよう。