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金利上昇中の「個人向け国債」と成長資産の「オルカン」、100万円運用でどれだけ差?

Updated APR. 14, 2026 16:52
Text : 武藤貴子
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手元のお金を減らさず、安全に運用したい。そんな時によく選ばれるのが、「個人向け国債」です。一方、「オルカン」は良好なリターン実績を持ち、投資初心者から上級者まで圧倒的な支持を集める人気の投資信託です。

では、それぞれの商品を100万円で運用した場合、受け取れる利子や運用益はどのくらいになるのでしょうか。本稿では、2026年4月募集分の個人向け国債の金利と、オルカンの過去の運用実績を踏まえ、受け取れる利子や運用益の違いをシミュレーションしました。

個人向け国債、オルカンはどんな商品?

個人向け国債は国が発行する債券で、「変動10年(変動金利型10年満期)」「固定5年(固定金利型5年満期)」「固定3年(固定金利型3年満期)」の3つのタイプがあります。

変動10年の金利は半年ごとに見直され、固定5年と固定3年の金利は満期まで固定されて変わりません。なお、いずれのタイプも年率0.05%(税引前)の最低金利が保証されています。

また、全ての個人向け国債は、発行から1年が経過すれば途中換金できます。その場合、直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれます。

一方のオルカンは、三菱UFJアセットマネジメントが提供する投資信託(ファンド)です。正式名称は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」といい、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」への連動を目指して運用されるインデックスファンドです。

オルカンは、先進国から新興国まで世界の株式を幅広くカバーしているため、「これひとつで世界分散投資ができる」商品として知られています。リスクを抑えながら安定したリターンも狙えることから、投資経験を問わず多くの人に選ばれている投資信託です。

それぞれの特徴を踏まえると、個人向け国債は安全性を重視したい人向きです。一方、オルカンは値動きのリスクを受け入れつつ、世界経済の長期的な成長を信じ、インフレ対策や資産形成をしたい人に向いている商品といえます。

利子と運用益をシミュレーション

では、個人向け国債とオルカンでは、受け取れる利子や運用益にどのくらい違いがあるのでしょうか。ここでは、2026年4月募集分の個人向け国債(3タイプ)の金利と、オルカンの運用実績をもとにした想定利回りを用いて、それぞれ100万円運用した場合を比較してみます。

なお、オルカンの平均利回りは直近5年では約20%にものぼります。しかし、より長期的な視点で慎重に利回りを想定するため、今回は、同じ指数に連動する「iShares MSCI ACWI ETF」の過去30年間の年率リターンを参考に、シミュレーションで用いるオルカンの利回りを8%として計算します。

また、運用にかかるコストや税金は考慮しないものとします。

<個人向け国債(2026年4月募集分)>

・変動10年

  • <変動10年>個人向け国債(2026年4月募集分)

    <変動10年>個人向け国債(2026年4月募集分)

・固定5年

  • <固定5年>個人向け国債(2026年4月募集分)

    <固定5年>個人向け国債(2026年4月募集分)

・固定3年

  • <固定3年>個人向け国債(2026年4月募集分)

    <固定3年>個人向け国債(2026年4月募集分)

<オルカン>

  • オルカンの運用益は三菱UFJアセットマネジメントの「一括投資シミュレーション」にて計算、想定リスクも8%とする

    オルカンの運用益は三菱UFJアセットマネジメントの「一括投資シミュレーション」にて計算、想定リスクも8%とする

個人向け国債「変動10年」「固定5年」「固定3年」の受取利子と、オルカンで10年、5年、3年運用した時の運用益を算出してみました。

まず、最も長い運用期間である10年を見比べてみると、個人向け国債「変動10年」で受け取れる利子は15万5,000円、それに対してオルカンの運用益は115万8,925円でした。同じ運用期間でありながら、オルカンの運用益は個人向け国債の利子の7倍以上になっています。

次に、運用期間5年を見てみると、「固定5年」で受け取れる利子は8万9,500円、それに対してオルカンの運用益は46万9,328円と、こちらも大きな差が開いています。

運用期間3年では、「固定3年」で受け取れる利子は4万5,300円、それに対してオルカンの運用益は25万9,712円と、約6倍もの差がありました。

なお、個人向け国債の「変動10年」は半年ごとに金利が変わるため、将来の利子総額を正確に計算することはできません。ここでは、発表金利の1.55%が、この10年間ずっと同じ水準で続くと仮定して、受け取れる利子額のイメージを示しています。

特徴やメリットを改めて確認しよう

個人向け国債とオルカンを比べてみると、利回りの違いにより、将来受け取れる金額にも大きな差があることがわかりました。もちろん、今回の結果はあくまでシミュレーションのひとつに過ぎません。また、期待できるリターンだけを比べればオルカンに軍配が上がる一方、個人向け国債には元本割れの心配がないという魅力があります。

両者の特徴やメリットを改めて確認しつつ、ご自身の運用目的や投資スタイルに合う商品はどちらなのか見極めてみましょう。


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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