ソニーネットワークコミュニケーションズが提供する高速光回線サービス「NURO 光」は3月26日、プロeスポーツチーム「REJECT」を運営するREJECTと、福岡デザイン&テクノロジー専門学校、神戸・甲陽デザイン&テクノロジー専門学校による産学連携教育システム「企業プロジェクト」の成果発表の場となるメディア向け「制作動画発表会」をオンラインで開いた。学生が企画・制作したプロモーション動画2作品が披露された。
このプロジェクトは「NURO」と「eスポーツ」をテーマにしたプロモーション動画を、学生が主体となって企画・制作する取り組み。各校でのコンペを経て選ばれた2チームが、最終成果として制作した動画を発表した。
福岡チーム:あえての「4:3」と違和感で心に刺さるCMを
福岡デザイン&テクノロジー専門学校からは、esportsマネジメント専攻2年の眞鍋林太郎さんが登壇した。福岡チームは、眞鍋さんと菅野さんが企画に携わり、「eスポーツ選手やストリーマーも利用する回線」という印象を通じて、ゲームユーザーに品質への信頼感を持ってもらうことを目指したという。
ターゲットは既存のゲームユーザーに限らず、ライト層やクリエイターにも設定。映像のイメージとして「アンニュイ」「スタイリッシュ」「オシャレ」「現代的」「アイコニック」といったキーワードを掲げ、NUROの従来のCMとは異なる表現を目指したと説明した。
発表会では、眞鍋さんがコピーとして「コイツがあるからみえるもの」を提示。REJECT所属のYASさんを起用し、一般的な見やすいCMではなく、あえて違和感や引っかかりを残す映像表現を志向したと語った。
特筆すべきは、映像のアスペクト比をあえて「4:3」に設定した点だ。眞鍋氏はその意図について、「一周回って今っぽいと感じた。80年代のリバイバル的な雰囲気も出せる」と、現代的な感性を盛り込んだことを明かした。また、冒頭のリズム感をあえて崩すことで「いい意味での違和感や気持ち悪さ」を残し、視聴者の記憶に居座り続ける仕掛けを施したと語った。また。違和感を前面に押し出した版に加え、より整えたバージョンも披露した。
神戸チーム:日常に寄り添う15秒で親近感を訴求
神戸・甲陽デザイン&テクノロジー専門学校からは、esportsプロマネジメント専攻1年の山本さんが登壇した。神戸チームは山本さん、ドンさん、伊藤さん、沼田さんが企画を担当し、編集はネット動画クリエーター専攻2年の川口さんが手がけたという。コンセプトは「ゲーム好きに最高の環境を!」。趣味でゲームを楽しむ学生や社会人をターゲットに、プロ志向以外の層への親近感を狙ったという。
映像では、仕事を終えた会社員がゲームを楽しむ日常の一場面を描写。仕事シーンとゲームシーンで照明の明るさを変えることで「気持ちの切り替え」を表現したほか、暖色系の色味や柔らかな音楽により、シンプルでスタイリッシュでありながら、やわらかな雰囲気も出すよう工夫したと説明。ナレーションでは「明日を頑張る時間に、NURO」という形で、NUROが日常を支える存在であることを表現したという。
制作面では、技術的なこだわりも光った。PC画面のCG合成において、トラッキングが読み込めないトラブルに見舞われながらも、1フレームずつ手動で調整を重ねたエピソードを披露。また、YASさんの輪郭を際立たせる柔らかなバックライトの調整や、場面転換での緩急の付け方など、細部まで徹底した作り込みが行われたという。最後のテキストシーンでは、文字が見やすいよう前のシーンより色味を暗めに調整した。
山本さんは、映像制作や編集の経験がほとんどないなかで、上級生の川口さんに助言を受けながら作品を仕上げたと振り返った。
想像を超えるクオリティに驚きの声
総評では、REJECTの岩村氏が「想像していたクオリティの何倍もいいものが出てきた」と絶賛。企業や社内のクリエイティブチームでは出てきにくい発想や表現があり、見る側としても気付かされる部分が多かったと述べ、学生ならではの視点が作品に表れていたと振り返った。
また、REJECTの伴氏は、短い制作期間の中で企画から撮影、編集まで仕上げた点を高く評価し、「チームで一丸となって取り組んでいたことが伝わってきた」とコメントした。発表の場に至るまでの過程も含めて、学生にとって大きな経験になったのではないかとし、完成した作品についても自信を持ってよい内容だったとねぎらった。
ソニーネットワークコミュニケーションズの益田氏は、福岡チームの作品について、企業ではなかなか採りにくいとがった表現が盛り込まれており、新鮮さのある映像だったと評価。一方で、神戸チームの作品については、既存のNURO 光のトンマナやタグラインにも接続しやすく、広告として展開しやすい完成度の高い内容だったと総括した。
今回の選考では、あえて毛色の異なる2作品を選んだといい、学生の提案から、これまでとは異なる切り口や新たな視点を得られたことは大きかったと述べた。
制作された動画は、REJECT×NUROの特設サイトに掲載される予定だという。
【編集部MEMO】ソニーネットワークコミュニケーションズは、REJECT、福岡デザイン&テクノロジー専門学校、神戸・甲陽デザイン&テクノロジー専門学校との産学連携教育システム「企業プロジェクト」に2024年12月から参画している。








