Seagateは3月4日、業界最大容量という44TBのHDDを大手クラウド事業者向けに出荷開始したと発表した。熱アシスト磁気記録(HAMR)ベースの次世代ストレージプラットフォーム「Mozaic 4+」により今回の大容量を実現している。大規模な量産を行っており、AI活用に伴うデータ急増に対応し採算性を確保するものだとしている。

  • HDD容量はついに44TBへ

    HDD容量はついに44TBへ

AI需要の急速な高まりで、世界的にデータのストレージ容量がひっ迫する事態が続いている。今回のSeagateの製品は、Mozaic 4+により、ディスク1枚あたり(プラッタあたり)4TBの記録密度を実現しており、今回のHDDの容量は、これを10プラッタ内蔵し最大44TBを実現している。同社では、プラッタあたり10TB、最大100TBのHDDを目指すロードマップを公開しており、今回の製品が成功することで、達成に弾みをつける。

同社はHDDストレージの記録密度の向上について、データセンターをはじめとするAIインフラの設置面積やエネルギー消費量、コスト基盤の改善に寄与するとしている。同社は、今回の44TB製品を、1エクサバイト規模の構成において標準的な30TB構成と比較した場合、インフラ効率を約47%向上させ、データセンター設置面積を約100平方フィート削減、年間エネルギー消費量を約80万kWh削減する改善効果が得られると説明している。予見可能なコストと安定供給も特徴といい、同社のMozaic 4+ HDDは、設計から製造までを自社で行う垂直統合モデルによって実運用規模のHAMRを実現しているとする。

Seagateの会長兼最高経営責任者であるデイブ・モズリー(Dave Mosley)氏は、今回の発表のなかで、「データは企業にとって最も価値ある資産の1つであり、ビジネスにおける洞察力の強化、生産性の向上、競争優位性の実現に貢献するもの。最新データセンターインフラ基盤であるデータストレージは、増え続けるデータ量を管理し、現在のようなAI主導の世界で投資収益を最大化するために不可欠だ。SeagateはHAMRベースのMozaicを通じて、データの可能性を最大限に引き出すために必要な拡張性、パフォーマンス、効率性を提供する」と、Mozaic 4+によるHDDストレージの業界へのインパクトの大きさを強調している。