ASUS JAPAN株式会社は2月25日、都内にて「Always Incredible」と題しノートPC新製品発表会を開催しました。AI PCを中心とした2026年前半に投入される新製品を中心に、同社の取り組みやパートナー企業セッションなど、盛りだくさんの発表内容について今回はレポートをお送りします。
日本市場に大きく受け入れられた「ZenBook SORA」を進化、最新のSnapdragon搭載モデルとして強化
本イベントの冒頭、ASUS JAPANのDavid Chu氏(システムビジネスグループ コンシューマービジネス事業部 統括部長)から、Copilot+ PCが登場した2024年6月以降、同社がCopilot+PC市場で最も販売台数が多く、市場をリードしていることがアピールされました。
同氏は「ASUSの製品開発は『Start with People(すべては人からはじまる)』であり、自分たちが心から使いたいと思える製品、家族や友人に安心してお勧めできる製品を、すべてのユーザーにお届けしたいと考えている」と、製品開発の理念、哲学を改めて説明しながら今回発表する新製品についても同じ想いの上で開発された製品であると語りました。
ASUS JAPANのLeon Chen氏(システムビジネスグループ コンシューマービジネス事業部 ノートPC プロダクトマネージャー)は、ZenBook SORAについて「日本市場向けに開発し、学生を中心に多く受け入れてもらえた」と先代モデルの販売状況について好調だったことを振り返りながらも「ビジネスやクリエイティブの現場でも利用してほしい」と言及。
ZenBook SORAの強みである薄さや軽さ、バッテリー稼働時間を活かしつつ、両立の難しい大画面と高性能を実現するため、最先端技術を凝縮して開発したのが新しいZenBook SORA 14/16だと話します。
今回のイベントで発表された新製品の中で、もっともスポットが当てられたのが「ZenBook SORA 16」「ZenBook SORA 14」です。
製品名の通り2025年に発売された「ZenBook SORA」の新モデルで、新たに16インチモデルをラインナップに追加。2026年モデルではQualcommの最新SoC「Snapdragon X2 Elite Extreme」を搭載したことで、基本性能だけでなくAI処理性能の向上が図られています。
先代モデル同様にセラミックとアルミニウムを融合させたASUS独自の「セラルミナム」を採用して、薄型軽量かつ頑丈であること、すべてのパーツを一から再設計したことで新たに追加した16インチモデルでも1.2kgと軽量になっています。
同社の藤原 拓馬氏(ビジネスグループ マーケティング部 広報マネージャー)は「パフォーマンス向上もしている」「新たにQualcomm Snapdragon X2 Elite Extremeを搭載し、AI処理性能は80TOPSを達成している」と、性能面での強化にも注目してほしいと語りました。
「Windows標準のAI機能を利用するだけでも30TOPSくらいの処理能力を使ってしまう。80TOPSもあれば、ユーザー自身が選んだAIツールなどを同時に動かしても、AI処理のパフォーマンスを下げることなく利用できる」と、昨今のAI利用状況を鑑み、Snapdragon X2 Elite Extremeを搭載するメリットが大きいことをアピールしました。
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ASUS JAPANの藤原 拓馬氏
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新モデルもセラルミナムを採用、デザインは先代モデルを踏襲しているZenBook SORA
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ZenBook SORA 14はSnapdragon X2 Elite Extreme搭載モデルが追加
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新たに追加された16インチモデルのZenBook SORA 16
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内部パーツの徹底的な見直しで、16インチモデルでも1.2kgと軽量化を実現しています
AI性能と歴史に自信、クアルコムが語るSnapdragon X2 Elite Extremeのメリット
続くパートナーセッションで最初に登壇したのはクアルコムシーディーエムエーテクノロジーズの井田 晶也氏(コンピュート事業 統括本部長)です。井田氏からはクアルコムの基本戦略とSnapdragon Xシリーズについての説明がありました。
「クアルコムは40年の歴史のうち、20年前からAI研究に取り組み、10年前には初のNPU搭載SoCを市場にリリースしている」と、AI全盛期となる現在よりもはるか前からAI時代を見越し、研究や製品開発を行い、市場をリードする製品を送り出していることが強調されました。
ZenBook SORA 14/16にも搭載される「Snapdragon X2 Elite Extreme」については「Snapdragon Xシリーズの最上位として、Ultra Premiumという位置づけの製品である」と、これまでのSnapdragonシリーズの中でも特に高性能であることをアピール。
従来、最大12コアだったところ、Snapdragon X2 Elite Extremeでは最大18コアとCPUコアが増えただけでなく、ARMアーキテクチャを採用するCPUとして、初めて5GHzを超える動作クロックの製品を市場に投入できたこと、バッテリー稼働時にパフォーマンスが低下しづらいことなど、これまでの製品から大きく性能やユーザビリティが向上しているとのことです。
また、調査会社の出した「2029年には市場の96%がAI PCになる」という数字を引用し、同社が今後もAI PCを牽引していくことや、ASUSにZenBook SORA 14/16のようなエキサイティングな製品を出してもらうため、積極的な技術支援を行っていくと、パートナーシップをより強化していくと語る一幕もありました。
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クアルコムの井田 晶也氏
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クアルコムのAIへの取り組みは20年前まで遡り、歴史も技術ノウハウも深いことをアピール
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Snapdragon X2 Elite Extremeは先代モデルにない、Ultra Premiumという位置づけのCPU・チップセット
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ARMアーキテクチャで5GHz動作を初めて市場投入するなど、Snapdragon X2 Elite Extremeの複数のメリットを紹介
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2029年には約96%がAI PCになるという見立てに対し、市場を今後もリードしていくと自信を見せていました
AIは日常に溶け込んでいく
日本マイクロソフトのパートナーセッションでは、同社の中村 俊介氏(コンシューマー事業本部 モダンライフ事業部 営業統括本部)から、マイクロソフト製品に搭載されているAI機能の紹介と、PCにおけるAIの現在の立ち位置や今後について語られました。
マイクロソフト製品に搭載されるAI機能のデモムービーでは、Microsoft Wordに書いた内容を要約し、さらにPowerPointのプレゼンテーションとして生成までを一瞬で行えることが紹介されました。
また、Windows 11のAI機能を利用するにあたり、マウスやキーボードだけでなく「声」が今後の操作方法として標準化していくことも紹介されました。
中村氏は「PCやモバイルにおいて大きな変化を与えたのはAIである」と、この数年のAIの進化と、それによるユーザーのPCの使用方法の変化にふれながら「意識してAIを使うのではなく、日常に溶け込みあらゆるシーンでAIを使うようになる」とし、Windows 11をはじめマイクロソフトの多くの製品で、今後よりAIを活用した新しいPC体験ができるようになると語りました。
ROGは20周年、コラボモデルなども続々登場予定
ZenBook SORA 14/16以外にも今回の発表会では数多くの新製品が発表されました。
2026年は同社のゲーミングブランドである「ROG」は2006年の立ち上げから20周年を迎えるメモリアルイヤーであり、これを記念した第一弾として、発表会の前日にリリースされた「小島プロダクション」とのコラボモデルをはじめ、20周年にふさわしい新製品を今年は続々とリリース予定であるとのこと。
またIntel CPUやAMD CPUを搭載するZenBookシリーズの新製品だけでなく、アクションカムで有名な「GoPro」とのコラボモデルを、クリエイター向けのラインナップである「ProArt」から発売することも発表されました。












