ソニーは2月13日、完全ワイヤレスイヤホンにおける最新フラッグシップモデル「WF-1000XM6」を発表した。2月27日の発売を予定しており、価格はオープンプライス。

  • ソニー「WF-1000XM6」発表。ドライバ・プロセッサ刷新でノイキャン最適化、実機を聴いてきた

    ソニー「WF-1000XM6」発表。ドライバ・プロセッサ刷新でノイキャン最適化、実機を聴いてきた

ソニー完全ワイヤレスイヤホン製品シリーズにおける最新フラッグシップモデル。ワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM6」ではじめた著名マスタリングスタジオとの協業を継続したサウンドで、アーティストが込めた思いを届けるための音質を志向。ノイズキャンセリング機能を有効化した状態での試聴でフィードバックを受け、製品開発に役立ててきたという。

主要パーツとしてはドライバを新開発・特許出願中ユニットの搭載で刷新。サイズは8.4mm径で、エッジ部に特有のノッチ形状を組み合わせたことで伸びのある高音域再生に貢献する。音声信号の内部処理は統合プロセッサ「V2」の採用で32bitへと拡張され(前モデルは24bit)、より繊細で豊かな表現ができるようになったとしている。

  • ノッチ部を備えたことで再生能力を強化。特許出願中

    ノッチ部を備えたことで再生能力を強化。特許出願中

  • ノイキャンにQN3eを搭載、オーディオ再生ではV2を組み合わせる

    ノイキャンにQN3eを搭載、オーディオ再生ではV2を組み合わせる

また、ノイズキャンセリング機能も新プロセッサ「QN3e」の搭載と本体外装のデザインで高めている。QN3eは前モデルに搭載されていたQN2e比で処理性能が約3倍に向上し、ノイズ削減能力を25%も強化。さらにイヤホンの筐体に新しい通気構造を採用したことで、イヤホン本体で物理的に遮音するパッシブノイズキャンセリングとのバランスを最適化し、装着者自身の足音のような、アクティブNCで消しにくいノイズも低減したという。

  • 前モデル比で大幅なノイズキャンセリング機能の強化を実現した

    前モデル比で大幅なノイズキャンセリング機能の強化を実現した

本体には全モデルから1個増えた片耳4個、両耳で合計8個のマイクを内蔵。角の少ない形状で風切り音を小さくしつつ、前機種より本体幅を11%小型化したエルゴノミック・サーフェス・デザインで装着感も高めた。さらにアンテナが前モデルより1.5倍も大きくなり、人体が干渉して不安定だった無線接続も新アルゴリズムの採用で改善。接続性を強化したとしている。

  • マイクを増量。骨伝導センサーを備えて通話性能も引き上げる

    マイクを増量。骨伝導センサーを備えて通話性能も引き上げる

  • 内部パーツの配置を見直したことで大きいアンテナを搭載できた

    内部パーツの配置を見直したことで大きいアンテナを搭載できた

  • 本体外装の様子。つまみやすいくびれがある

    本体外装の様子。つまみやすいくびれがある

  • パッケージには再生素材を用いている

    パッケージには再生素材を用いている

実機を聴いてきた。

正式発表に先んじてWF-1000XM6を実際に聞くことができた。WF-1000XM3のちょっとパンチが弱かったサウンドを分厚い重低音で支えたWF-1000XM4、そのサウンドから一転して洒脱なキレイめサウンドになったWF-1000XM5のことを思うと、WF-1000XM6はM5の思想を継承したサウンド作りになっていると感じた。

  • M6とあるがM2は欠番なので、シリーズ5代目の機種

    M6とあるがM2は欠番なので、シリーズ5代目の機種

著名マスタリングスタジオとの協業が行われているとのことだったので、実際にそのSTERLING SOUNDが手掛けたという米津玄師『IRIS OUT』を試聴の音源として選んだ。イントロの力強い低音からざらついたボーカルを聴くと、低音を過剰に膨らませることなく、凝縮したスペースの中にバランスよく音を出してきたような印象。かなりフラット寄りにまとめ上げてきた印象で、ジャンルを選ばず楽しく聴けると思う。

マットな外装は大きめの豆のようで、つやつやのブラックにゴールドの差し色が主張していた前モデルの高級感からは少し後退したように思う。しかし指を引っ掛けやすいくぼみのおかげでケースからは取り出しやすく、うっかり駅のホームで取り落とす心配は多少減りそう。ヘッドホンのWH-1000XM6もデザインより使い勝手にフォーカスされていたので、製品の開発思想がそういうターンにあるのかなと感じた。

  • 『IRIS OUT』をマスタリングしたスタジオ監修かあ……とニッコリできる

    『IRIS OUT』をマスタリングしたスタジオ監修かあ……とニッコリできる