ロジクールは、かねてから開発を進めてきた最新ゲーミングマウス「PRO X2 SUPERSTRIKE」を日本国内向けに正式に発表し、2月19日の発売を予告しました。先日開催された発表会の様子を報じた記事(関連記事)には大きな注目が集まり、ロジクールがおくる最新ゲーミングマウスへの関心の高まりを感じます。

今回発売に先駆けて、サンプルユニットを用いて体験することができました。ちょうど筆者は『VALORANT』や『League of Legends』をよく遊ぶので、この手の競技向けゲーミングマウスが気になるユーザーと似たようなタイトルを遊んでいるはず。

忙しい方向けにまとめておくと、クリック感をハプティックフィードバックに置き換えた感触がは独特ながら上質。たしかにクリックにはプッシュとリリースが区別されて入力されており、応答性を最大まで高めると“一瞬速い”クリック入力が行われて驚きます。

  • ロジクールG「PRO X2 SUPERSTRIKE」レビュー。引き金を引くクリックボタンにこそ“ラピッドトリガー”を

    ロジクールG「PRO X2 SUPERSTRIKE」レビュー。引き金を引くクリックボタンにこそ“ラピッドトリガー”を

マウスにラピッドトリガーとは一体、クリックボタンはどうなっているのか

なんといっても今回みていくPRO X2 SUPERSTRIKEにおける最大の特徴は、マウスなのにラピッドトリガー機能を搭載してしまったことにあります。同機能は昨今ゲーミングキーボードに搭載が見られる競技向け機能で、VALORANTのようなFPSゲームを遊ぶゲーマーにとってはもはや必須といえるまで普及が進みました。

一般的なキーボードには入力と開放を感知する場所がスイッチの1点に設定されており、この場所を通過することで押したり離したりを認識しています。しかしラピッドトリガー機能はこの開放のポイントをダイナミックに制御できるため、キーから指を離し始めた瞬間を認識可能。この応答性がFPSゲーマーに好まれ、人気を博しているというわけ。

このラピッドトリガー機能への対応を、PRO X2 SUPERSTRIKEはハプティック誘導トリガーシステム(HITS)の搭載で実現してしまいました。当然メカニカルでも光学スイッチでもないため、クリックの感触は擬似的に再現しています。高価なノートPCなどでトラックパッドにも用いられている技術で、精密な振動があたかもクリックスイッチを押したかのように感じさせます。

  • 従来のスイッチではなく、ハプティック誘導トリガーシステム(HITS)を導入した最新マウスです。画像はLogitech公式YouTubeから

    従来のスイッチではなく、ハプティック誘導トリガーシステム(HITS)を導入した最新マウスです。画像はLogitech公式YouTubeから

ツートンカラーが映える。PRO X SUPERLIGHT 2を継承した馴染み深い形状

さっそく外観から眺めていきましょう。マウスの形状自体は同社主力ゲーミングマウスであるPRO X SUPERLIGHT 2と共通で、いわゆる左右対称型。低めの全高と長めの全長は癖が少なく、初めて軽量ゲーミングマウスを購入するにあたってまず比較対象に入れるべき“スタンダード”な仕様です。

本体はクリック部分が黒く塗られており、目に映えるツートンカラー仕様。各部にはテキストがあしらわれ、なかなか力強くデザインを主張しています。個人的にはこのさらっとした感触が好感触でとてもお気に入り。軽量マウス製品でたまにみられる素材のチープさを全く感じさせないよう配慮が行き届いています。

  • 白と黒のツートン

    白と黒のツートン

  • 点対称にあしらわれる「PRO X2」のロゴ

    点対称にあしらわれる「PRO X2」のロゴ

  • 右側面。指の引っ掛かりを作り出すわずかなくびれがあります

    右側面。指の引っ掛かりを作り出すわずかなくびれがあります

  • 底面。操作部は電源スイッチのみです

    底面。操作部は電源スイッチのみです

  • 下部のフタはぱ磁力でぱかっと外せるため、USBドングルをしまって持ち運ぶのにも便利。ロジクールPOWERPLAY 2にも対応します

    下部のフタはぱ磁力でぱかっと外せるため、USBドングルをしまって持ち運ぶのにも便利。ロジクールPOWERPLAY 2にも対応します

使ってみた。長押しの挙動はぐっと押し込んだ方がいい

普段遊んでいるVALORANTでPRO X2 SUPERSTRIKEを試してみました。ひとことで表現するなら、“なんだか速い”。キーボードのラピッドトリガー機能は入力のリリースが強力に作用するものですが、マウスに関していえば入力の作動点を極端に浅くできる部分が特に強力だと感じました。設定次第ではかなり弱く浅い力でもクリック入力を行えるので、クリックを押し込むほんの一瞬先にもうクリック入力が行われているような、不思議な使い心地です。

肝心のクリック感はなんとも独特。メカニカルのしっかりしたカチッという感触でも光学スイッチのカチャッと軽い感触でもない、いうなれば“ポコッ”というしっとりした押し心地です。クリックの応答が速すぎるからか、ハプティックフィードバックの発生が若干マウス入力より遅れて起こっているようにも感じましたが、気のせいかもしれません。ホイールクリックはちょうどいい荷重と安定した押し心地でとても好印象でした。

なお、マウスの真価を発揮するには「G HUB」が必要。ラピッドトリガー機能の有効化に加え、作動点の浅さ、ハプティックフィードバックの強さまで自由に設定でき、従来のゲーミングマウスにはありえないカスタマイズ性の高さも実現しています。

G HUBにはプレイ中のゲームを認識する機能も搭載されているため、一例としてVALORANTを遊んでいるときは射撃を極限まで高速化するために左クリックを浅くしつつ、うっかりスコープを展開しないよう右クリックは重めに設定。一方League of Legendsでは左クリックを普通くらい、右クリックを極端に軽くすることで操作性を高めるような設定も可能です。

当初ゲーミングキーボードに導入されたラピッドトリガー機能が、ついにゲーミングマウスへの導入を果たすことになったPRO X2 SUPERSTRIKE。極限まで高速なマウス入力、左クリックはゲーム内での“トリガー”操作へと直結しており、ついにラピッドトリガーがその名の通り高速な射撃動作を実現するようになったことを思うと、PRO X2 SUPERSTRIKEはゲーミングデバイスにおいてメモリアルな製品になったと感じます。

番外編:社外品ガラスソールを勝手に装着!

ところで、ゲーミングマウスといえば組み合わせるマウスパッド、ひいてはマウスソールの選出も重要。筆者は操作性や耐久性、経済性のバランスからPulsar Xlite V4(Meduim)にSuperglide 2(Type C)を装着し、LGG Jupiter Proを用いています。コントロール寄りの環境でちょっとハイセンシ気味のセッティングが腕・肩にやさしい。

ともなれば普段のマウスに使い心地を近づけるべく、PRO X2 SUPERSTRIKEへのガラスソール装着は自分的に必須。また形状がPRO X SUPERLIGHT 2と共通であることから、ソール形状もほぼ同じと見ました(筆者の勘、フィーリングです)。

そこで、他社製品へのアクセサリー展開も積極的に手掛けるPulsarブランドから、ガラス製マウスソール「Superglide 2(Type C)」を独自に購入。なお、編集部や筆者、ロジクール、Pulsarはこの操作を一切保証しません。この記事ではサンプルに対して筆者が自己判断、自己責任のもと、独断で改造を行いました。

  • 届いたSuperglide 2(Type C)

    届いたSuperglide 2(Type C)

  • 中身を取り出したところ。ソールは上下に加え、フタ部分用のパーツまで付属していました

    中身を取り出したところ。ソールは上下に加え、フタ部分用のパーツまで付属していました

  • ソールは外周部から剥がせるようになっています

    ソールは外周部から剥がせるようになっています

  • PRO X2 SUPERSTRIKE SUPERGLIDE 2 Edition(自作)になりました

    PRO X2 SUPERSTRIKE SUPERGLIDE 2 Edition(自作)になりました

もしかしてPRO X SUPERLIGHT 2対応品ならPRO X2 SUPERSTRIKEにも使えるのでは、という目論見通り、ソールの寸法も継承している模様。大きくあしらわれた「super」の文字はあたかもSUPERSTRIKEから取ったかのようにぴったりで、勝手にデザイン性まで高めてくれています。

いざゲームで使ってみると、やはり布製マウスパッドとの組み合わせならガラスソールはとても快適。大幅にスピード感を高めたことでいつも通りのゲームプレイを行えるようになり、手持ちのXlite V4と並べて選べるようになりました。ただソールの接地面自体がかなり大きいため、それでもまだややコントロール寄りに感じます。さらに速めたい場合は点ソールも有力な選択肢になるかもしれません。

  • 操作性もいいですが、見た目がいい。全然ロジクール純正ではないのですが

    操作性もいいですが、見た目がいい。全然ロジクール純正ではないのですが