コンピュータにおいて「キャッシュ」とは、システムや各種アプリが端末上に蓄える一時使用のデータのこと。iPhoneの場合、必要に応じて内蔵ストレージ上に作成され、不要になると削除されます。基本的にユーザが管理する必要はありませんが、数ギガ、数十ギガものキャッシュが作成されるとなると心穏やかではいられません。

WEBブラウザは、特にキャッシュ量が多いアプリといえます。WEBサイトにアクセスしたとき、次回以降のデータダウンロード量を減らし表示速度を向上させるべく、テキストや画像データ、CSSファイルなどがキャッシュされるからです。アクセスしたWEBサイト/WEBページの数に応じて増えるため、いろいろなアプリがある中でWEBブラウザのキャッシュ量は群を抜いています。

しかし、それほど深刻に考える必要はありません。iOSでは、内蔵ストレージの空き容量に余裕がないと判断すると、Safariのキャッシュを削除の対象にします。システムアップデートや動画の撮影といったストレージの空きを必要とする処理が開始されるタイミングで、必要に応じて自動削除されるのです。

Safariのキャッシュを手動で削除するときは、「設定」→「アプリ」→「Safari」の順に画面を開き、「履歴とWebサイトデータを消去」をタップします。現れた画面には期間別(過去1時間/今日/昨日と今日/すべての履歴)などの選択肢が用意されているので、削除範囲を決めてから削除しましょう。なお、Safariはキャッシュを閲覧履歴とあわせて削除する仕様で、キャッシュは消すが履歴を残すという処理はできません。

つまり、Safariのキャッシュは"iPhoneにお任せ"でいいものの、手動で削除することができ、その場合はストレージの空きが回復するというメリットと引き換えに履歴が消えてWEBページの再読み込みというデメリットが生じます。履歴は消したくない、データ通信量をできるだけ節約したい、という場合は注意しましょう。

  • Safariのキャッシュを手動削除したときの

    Safariのキャッシュを手動削除したときの