OPPOが2025年12月末に発売したハイエンドスマホ「OPPO Find X9」(以下、Find X9)、要望が多かったおサイフケータイ(FeliCa)に対応した点などが評価され、発売直後は品薄で入手が難しくなるなど好調なスタートを切りました。SIMフリー版の価格は149,800円ですが、Amazonでは10%引きの134,820円で販売しています。
10日間ほどFind X9を試す機会に恵まれましたが、ハッセルブラッドと共同開発したカメラ機能の仕上がりが圧巻。特に、ポートレートモードの描写力や自然なボケ具合が秀逸で、最新のミラーレスカメラに匹敵する仕上がりだと感じました。
ポートレートモードの描写力は圧巻
Find X9は、老舗カメラメーカーのHasselblad(ハッセルブラッド)と共同開発したカメラ機能を搭載しています。カメラは23mm相当/f1.6の広角カメラ、73mm相当/f2.6の望遠カメラ、15mm相当/f2.0の超広角カメラの3眼構成。すべて約5000万画素の高画素センサーを用いていますが、ピクセルの情報を加算して約1200万画素で記録する仕組みです。さらに、ゾーンを48分割して色温度を検知するマルチスペクトルカメラも搭載しています。
カメラはどれもセンサーサイズは非公表ながら、大きめのセンサーと描写性能の高いレンズを搭載しているようで、白飛びや黒つぶれが少ないキレのよい写真に仕上げてくれます。撮影レスポンスがよく、薄暗いシーンでも失敗せず手軽に撮れるなど、ストレスなく扱えるのも好印象でした。
カメラ機能で特に優れていると感じたのがポートレートモード。メインの被写体を精細に描きつつ背景を自然にぼかし、被写体のエッジも違和感なく処理してくれます。自然な立体感と、ハッセルブラッドの伝統を生かしたコクのある色味で被写体をきれいに仕上げてくれる描写は、より大きなセンサーを搭載するミラーレスカメラに匹敵すると感じました。
マルチスペクトルカメラのおかげで、ホワイトバランスを見た目に忠実に仕上げてくれるのも好ましいと感じます。異なる光源が混じっている状況でも、色が変に転ぶことなく違和感のない色表現に仕上がります。
ハッセルブラッドのフィルムカメラ「XPAN」を再現したXPANモードの存在もユニークだと感じます。65:24というワイドな撮影ができるモードで、撮影シーンをかなり選ぶものの、うまくハマると楽しくなります。
昨今、ミラーレスカメラは価格帯が上がり、携帯性に優れる小型モデルが少なくなっており、日ごろから携帯できるカメラとしてスマートフォンの存在価値はさらに高まっています。Find X9は、ミラーレス級の描写力で撮影が楽しめるにもかかわらず、カメラ周辺のデザインが派手ではなくシンプルにまとまっている点が好印象です。10万円台前半の価格も現実的で、カメラ重視の人は気になる1台になりそうです。














