ロボット掃除機は、最新テクノロジーを精力的に盛り込んできた中国メーカー勢が日本でも存在感を高めています。中国勢のなかでも、付加機能が充実した中~高価格帯のロボット掃除機を中心に手掛けているのがDreame(ドリーミー)。Dreameの最新フラッグシップモデル「Aqua 10 Ultra Roller」がクラウドファンディングで支援額が7000万円を超えており、関心の高さがうかがえます。

早期購入でも172,362円からとかなり高価ですが、多機能化が進む各社の高性能ロボット掃除機と比べても「手間をかけず部屋をきれいに、快適に」という要素を強化。ロボット掃除機にまつわる手間やストレスがさらに省けるようになり、共働きの家庭や子育て世代など忙しい現役世代だけでなく、加齢で掃除が辛くなったシニア世代にもメリットがあると感じました。

  • GREENFUNDINGで1月7日までクラウドファンディングを実施しているDreameの最新フラッグシップモデル「Aqua 10 Ultra Roller」。通常販売価格は249,800円

    GREENFUNDINGで1月7日までクラウドファンディングを実施しているDreameの最新フラッグシップモデル「Aqua 10 Ultra Roller」。通常販売価格は249,800円

掃除の手間を減らす機能が充実、水拭きモップのニオイ対策も

Aqua 10 Ultra Rollerは、Dreameの最上位となるロボット掃除機。高い吸引力、ステーションによるごみ自動収集、モップによる水ぶき&モップ自動洗浄、レーダーを用いたマッピングによる効率的な掃除、床に落ちている障害物の回避機能など、昨今の高性能ロボット掃除機で求められる装備や機能をひととおり装備しつつ、それらの装備をワンランク引き上げ、掃除にまつわる手間やストレスをさらに軽減しています。

ロボット掃除機、ステーションともにブラック基調のデザインに仕上げています。ステーションは直線基調のデザインで、曲線を多用した製品よりも多くの部屋にもマッチすると感じます。ただ、幅が42cmと大き目なので、設置場所は選びそう。ロボット掃除機本体は装飾を省いたシンプルなデザインですが、落ち着いた印象で好ましいと感じました。

  • 直線基調に仕上げたステーション。上段に給水&排水タンクを備え、中段にごみ収集パックとモップ洗浄用洗剤を格納する

    直線基調に仕上げたステーション。上段に給水&排水タンクを備え、中段にごみ収集パックとモップ洗浄用洗剤を格納する

  • ロボット掃除機本体は装飾がなくフラットな仕上がりだが、それが高級感を高めている。飽きの来ないデザインでもある

    ロボット掃除機本体は装飾がなくフラットな仕上がりだが、それが高級感を高めている。飽きの来ないデザインでもある

前述の通り、Aqua 10 Ultra Rollerはさまざまな装備をワンランク引き上げています。吸引力は30,000Paとロボット掃除機の中でも最高レベルで、毛足の長いカーペットに入り込んだペットの毛もしっかり吸い取ってくれると感じました。状況に応じて吸引力を自動調整するモードにすれば、カーペットでは吸引力を引き上げてしっかり吸い取り、フローリングでは吸引力を落とすので静かに使えます。

  • 底面のモップはローラー式で、状況に応じて横にせり出してきて部屋の隅までモップがけしてくれる

    底面のモップはローラー式で、状況に応じて横にせり出してきて部屋の隅までモップがけしてくれる

  • ブラシは、高い吸引力をサポートする2段式となる

    ブラシは、高い吸引力をサポートする2段式となる

水ぶき用のモップは、昨今のハイエンドモデルで採用が広がるローラー式で、拭き取った汚れをぬぐい取って再び床面に付けない機構を搭載。ユニークなのが、カーペットを検出するとカバーが自動でせり出してきて、濡れたモップがカーペットに付かない工夫を凝らしていること。さらに、モップ洗浄用洗剤の自動投入や100度の熱湯による洗浄、モップの自動乾燥機能も搭載。電気代はややかかりそうですが、モップの生乾きのいやなニオイがしなかったのは好印象でした。モップ用洗剤はペットに特化したものも付属しており、ペットのいる家庭ではペット特有のニオイも軽減できます。

  • カーペットなどフローリング以外の素材を検知すると、筒状のカバーがせり出してきてモップを覆ってくれる

    カーペットなどフローリング以外の素材を検知すると、筒状のカバーがせり出してきてモップを覆ってくれる

  • モップ洗浄用洗剤は、通常タイプに加えてペットのニオイに特化した洗剤も付属する

    モップ洗浄用洗剤は、通常タイプに加えてペットのニオイに特化した洗剤も付属する

  • ペットを飼っている家庭は、ペット特有のニオイを軽減する効果が期待できる

    ペットを飼っている家庭は、ペット特有のニオイを軽減する効果が期待できる

本体上部には、伸縮式のLiDAR(レーザーセンサー)を搭載。複数フロアのマッピングにも対応するので、戸建ての家庭でも対応できます。

特に優れているのが障害物回避で、前面のステレオカメラとAI処理により、240種類の物体を認識して床に落ちているものを巻き込まず回避しながら掃除してくれます。高さのないケーブルも「コード状の物体」として認識し、巻き込まずに回避しました。

  • 前面にはステレオカメラを、上部には伸縮式のLiDARを搭載している

    前面にはステレオカメラを、上部には伸縮式のLiDARを搭載している

  • 室内をマッピングしたところ。ケーブルが落ちていた場所は「コード状の物体」としっかり物体を認識していることが分かる(左)。清掃モードはアプリから細かく変更できる(右)

    室内をマッピングしたところ。ケーブルが落ちていた場所は「コード状の物体」としっかり物体を認識していることが分かる(左)。清掃モードはアプリから細かく変更できる(右)

【動画】高さのないケーブルを床に置いてみたところ、しっかり検出してよけながら掃除してくれた。ケーブルやヒモを巻き込むと取るのがやっかいなので、巻き込みを未然に防げるのは助かる

Dreameのロボット掃除機のお家芸ともいえる段差乗り越え機構も搭載。段差を検知すると2つの補助ホイールがせり出し、最大で42mm(途中に段がある2段構成ならば最大80mm)の段差を乗り越えて掃除を続けます。段差を乗り越える際に少し時間がかかることもありましたが、人の手で持ち上げて移動させる必要がなく、複数の部屋を連続して掃除できます。少し前のロボット掃除機は、ちょっとした段差で動けなくなってエラーを吐き、人間が対処する必要がありましたが、その手間はほぼなくなります。

  • メインのホイールの脇に、段差乗り越え用のサブホイールが内蔵されているのが分かる

    メインのホイールの脇に、段差乗り越え用のサブホイールが内蔵されているのが分かる

  • 段差を検知すると、このようにサブホイールが自動でせり出して前方を持ち上げてくれる

    段差を検知すると、このようにサブホイールが自動でせり出して前方を持ち上げてくれる

  • 正面から見たところ

    正面から見たところ

家事の時間を省きたい現役世代だけでなく、シニアにも使ってほしい

これまでのロボット掃除機は、高性能モデルでも「毛足の長いカーペットでは水拭きモップが当たって濡れてしまう」「床に落ちているケーブルなどを巻き込んでエラーが出る」「部屋の敷居を越えられないので、隣の部屋を掃除するには持ち運んで移動させる必要がある」という課題がありましたが、Aqua 10 Ultra Rollerはそれらのストレスがないのがメリット。ただ、販売価格の高さやステーションの設置スペース、モップの熱湯洗浄・乾燥に伴う消費電力が気になるポイントといえます。

共働きの家庭や子育て世代などは、Aqua 10 Ultra Rollerのような高性能ロボット掃除機を導入すれば掃除にかける時間を最大限省け、ほかのことに時間を使えるようになります。個人的には、親世代などシニア世代にこそ使ってほしいと感じました。

年末年始で久しぶりに実家に帰ったら、両親が一気に老けていて驚いた…と感じた人もいるのでは? 私の両親も足腰がめっきり悪くなり、腰をかがめての掃除がつらいとこぼしていました。

そのようなシニアの世帯に導入すれば、敷居の多い古い家も段差をまたいで複数の部屋もお任せで掃除してくれ、腰をかがめないとできない雑巾がけの手間も省けます。掃除の負担を減らせる点は、体力的に掃除が負担になり始めた世代にとっても大きなメリットとなります。ただ、初期設定や活用にはスマートフォンが欠かせないため、そのあたりの操作に慣れていない場合は家族のサポートが必要になる点は覚えておきましょう。

  • 足腰が悪い母は、掃除がおっくうになったとこぼしていた

    足腰が悪い母は、掃除がおっくうになったとこぼしていた

  • Aqua 10 Ultra Rollerを持ち込んだところ、敷居だらけの古い家も水拭きまで手放しでこなす様子に驚いていた

    Aqua 10 Ultra Rollerを持ち込んだところ、敷居だらけの古い家も水拭きまで手放しでこなす様子に驚いていた

シニア世代は「複雑な機能はいらないから安いもので十分」と考えがちですが、シニアだからこそすべてお任せでこなせる最上位モデルを検討する価値があると感じます。