iPhoneには複数のマイクが搭載されており、電話のときには持ち主の声を、ビデオ収録時には周囲の音を集めます。マイクはMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)と呼ばれる超小型ですが、微細な音も集音し電気信号に変換する役割を果たしています。
しかし、MEMSマイクは振動板がとても軽くわずかな圧力変化でも動くうえ、マイクのすぐそばで発生する乱流が生み出す可聴域以下/低周波数帯の音にも反応します。だから「ゴーッ」とか「ボボボボ」のような低音が強調された不快な風切り音/ウインドノイズまで聞こえてしまうというわけです。
iPhoneで風切り音を防ぐには、マイク付近の乱流を防ぐか、電気的に風切り音をカットするかのどちらかになります。ただし、前者はウインドスクリーン(マイク近くに配置される乱流防止用の毛玉のような柔らかい素材)を用意することになるため、音声通話のような利用頻度の高い用途には適しません。
後者の電気的な対策としては、iPhoneでは「声を分離」が用意されています。風切り音対策だけを目的とした機能ではありませんが、有効にすることで周囲の音が低減されるため、風切り音も気にならないレベルになります。iOS 16.4以降が動作するiPhoneで音声通話中にコントロールセンターを開き、画面上部の「電話コントロール」をタップしてオーディオとビデオで「声を分離」を選択すればOKです。
ビデオ収録時の風切り音対策には、iOS 26.2で追加された機械学習に基づく風切り音低減技術が有効です。「設定」→「カメラ」→「サウンド収録」の順に画面を開き、「風切り音の低減」スイッチをオンにしましょう。ウインドスクリーンほどの効果は期待できないものの、風切り音がだいぶ穏やかになりますよ。
