ゲオホールディングスは9月29日、買い取りスマートフォンの整備を行う専門施設「ワールドモバイル東京プロセスセンター」の一部作業エリアをメディア向けに初公開した。

同施設は、主に法人向けの中古端末を取り扱うグループ会社「ワールドモバイル」の整備施設。ユーザーから買い取った中古スマートフォンのデータ消去やクリーニングを実施するところだ(端末の状態ランク評価は買い取りをした店舗側で行う)。清掃された中古スマホは必要に応じて店舗や購入者へ配送されるという。

  • ゲオモバイルで取り扱っている中古スマートフォンの一例

    ゲオモバイルで取り扱っている中古スマートフォンの一例

中古スマホの安全・安心を守る整備センターに潜入

東京都江東区にある「ワールドモバイル東京プロセスセンター」は、買い取った端末のデータを完全に削除し、状態診断、動作チェック、クリーニング、検品などの整備を行う専門施設だ。

ゲオグループにおいて法人向けの中古デバイスの売買を手掛けるワールドモバイル(本社は愛知県名古屋市)の東京における作業拠点となる。個人情報を削除する工程があるため写真禁止エリアが多かったのだが、撮影が許可された端末の模擬クリーニングの様子を紹介する。

  • 清掃準備の一環としてスマホを充電。なおスマホの動作チェックから清掃終了までは各拠点で標準化された工程が義務化されており、1回5分ほどで全工程が終了する

    清掃準備の一環としてスマホを充電。なおスマホの動作チェックから清掃終了までは各拠点で標準化された工程が義務化されており、1回5分ほどで全工程が終了する

  • 作業エリアのすぐ近くには清掃を待っている中古スマホがずらり

    作業エリアのすぐ近くには清掃を待っている中古スマホがずらり

  • Blancco(ブランコ)社のデータ消去ソフトウェアで動作チェックとデータ消去を行う。写真はLCDバックライトのチェック

    Blancco(ブランコ)社のデータ消去ソフトウェアで動作チェックとデータ消去を行う。写真はLCDバックライトのチェック

  • こちらはタッチパネルの動作チェック。なお動作チェック中の各工程で1度でもエラーが出た(動作しなかった)場合、その端末は販売しない

    こちらはタッチパネルの動作チェック。なお動作チェック中の各工程で1度でもエラーが出た(動作しなかった)場合、その端末は販売しない

  • クリーニングの様子。柔らかい布で全体を丁寧に拭っていく

    クリーニングの様子。柔らかい布で全体を丁寧に拭っていく

  • インタフェースやスピーカー周りなども細い棒で清掃

    インタフェースやスピーカー周りなども細い棒で清掃

  • 動作チェックが終わったらデータ消去に進み、全てクリアするとグリーンの「処理済み」マークとなる

    動作チェックが終わったらデータ消去に進み、全てクリアするとグリーンの「処理済み」マークとなる

  • 清掃が終わり出荷を待つスマホたち

    清掃が終わり出荷を待つスマホたち

「ちょうどいい」中古スマホ需要に応える。今後1,000店舗体制へ

ゲオモバイル錦糸町マルイ店 店長の氷見木綿子(ひみ ゆうこ)氏によると、同社では社内資格を持った「スマホ相談員」、購入から格安SIM契約/初期設定/データ移行までが完結する「ワンストップサポート」、豊富なラインナップ、データ消去技術と徹底したクリーニングの4つを強みとしている。

「スマホ相談員」はOSの機能差や料金プランの違いといった専門的な知識テストと接客テストをクリアする必要があり、現在は2,087名が資格取得済み。中古スマホの購入を検討するユーザーに寄り添える対応相談員を増やすべく、2026年3月までに2,300名ほどへ資格取得者を増やす計画だ。

800店の展開にともなう中古スマホの豊富な品揃えも特徴で、ユーザーは機種だけでなく、カラーや容量、状態も含め幅広い選択肢から端末を選べるという。またゲオモバイルでは画面割れや故障したスマホも買い取っている。それぞれ専門の業者が修理や“部品取”で引き取るという。

  • ゲオモバイル錦糸町マルイ店 店長の氷見木綿子(ひみ ゆうこ)氏

    ゲオモバイル錦糸町マルイ店 店長の氷見木綿子(ひみ ゆうこ)氏

  • 全スタッフが取得する「モバイルアドバイザー」、専門知識のある「モバイルスペシャリスト」の2段階の社内資格制度がある

    全スタッフが取得する「モバイルアドバイザー」、専門知識のある「モバイルスペシャリスト」の2段階の社内資格制度がある

また、ゲオモバイルによる調査では、スマートフォンを購入するユーザーは高性能かつ高額な最新機種ではなく、自分の予算や必要な機能にこだわってスマートフォンを選んでいることがわかったという。

ゲオ事業本部 モバイル販売推進部 ゼネラルマネジャーを務める藤巻亮氏は、ゲオモバイルの「スマホ購入に関する消費者意識調査」(2025年)にて、ユーザーが高すぎると感じる新品スマートフォンの価格は「8万円以上」。またスマートフォンを選ぶ上で譲れないポイントは機能やOS、カメラ性能ではなく、「価格」を挙げる人が最も多かったという調査結果を紹介。

調査結果を踏まえ、ゲオモバイルでは中古スマホ市場の価値を再認識。スマートフォンの購入は最新機種を必要としている人だけでなく、「自分の予算や使い方にあったモデル」を求めたり、自分にとってこだわりの機能が搭載された「最適解」を求めたり、オーバースペックより「ちょうどいい機能」を求めたりする傾向があるとした。

  • ゲオ事業本部 モバイル販売推進部 ゼネラルマネジャーを務める藤巻亮氏

    ゲオ事業本部 モバイル販売推進部 ゼネラルマネジャーを務める藤巻亮氏

  • ゲオが実施した中古スマホに関する調査結果

    ゲオが実施した中古スマホに関する調査結果

  • 最新機能がなくとも、買いやすい価格で「ちょうどいい」機能が載っているスマホに一定に需要があることがわかったという

    最新機能がなくとも、買いやすい価格で「ちょうどいい」機能が載っているスマホに一定に需要があることがわかったという

2025年上半期、ゲオモバイルで売れ筋の中古スマートフォン1位は「Redmi 12 5G XIG03」。次いで「iPhone SE 第3世代 64GB」「iPhone 13 128GB」「iPhone SE 第2世代 128GB」などが並ぶ。中古スマホの値付けは相場感を意識しているが、「ゲオモバイルは規模が大きいため、他店がゲオモバイルを参考にすることが多いのでは」という。

また都道府県別のゲオモバイル 中古スマホ販売台数ランキングは東京都(1位)、愛知県(2位)、北海道(第3位)と都市圏および本社のある愛知県、ゲオの知名度が高い北海道がランクインした。

ゲオストアは2025年7月に全国展開を完了し、47都道府県で800店舗の出店を達成している。今後は全国1,000店舗体制を整えるべく、例えば地方では中古スマホ販売と合わせて料金プランやアクセサリの相談に乗るといった付加サービスの需要に応えた出店戦略を進めていくとした。

  • ゲオ代表取締役社長の濵野敏郎氏

    ゲオ代表取締役社長の濵野敏郎氏

  • 今後は都市部・地方エリアの出店を進め全国1,000店舗体制の構築を目指す

    今後は都市部・地方エリアの出店を進め全国1,000店舗体制の構築を目指す

【お詫びと訂正】初出時、「ワールドモバイル東京プロセスセンター」の説明に一部誤りがあったため、関連個所を修正しました(2025年10月6日 16:45)