Inspiron 14を残す予定だったのに。DDR4メモリに供給問題発生

デル・テクノロジーズは2025年8月29日、AMDプロセッサを使用したコンシューマーノートパソコンのベースグレード製品、Dell 14(DC14255)/Dell 16(DC16255 / DC16256)を発表。同日から販売を開始しました。

  • 今回発表されたDell 14(AMD) 型番はDC14255。アルミ筐体のカラーはプラチナシルバーとミッドナイトブルー

    今回発表されたDell 14(AMD) 型番はDC14255。アルミ筐体のカラーはプラチナシルバーとミッドナイトブルー

  • Dell 14(DC14255)

    Dell 16(AMD) 型番はアルミ筐体がDC16255、プラ筐体がDC16256。プラ筐体のカラーはプラチナシルバーとカーボンブラック

  • 天板はDellロゴのみのシンプルなもの。Dellブランドに新しくなり、ロゴはシンプル意匠になりました

    天板はDellロゴのみのシンプルなもの。Dellブランドに新しくなり、ロゴはシンプル意匠になりました

  • Dell 14(AMD)。キーボード配置は従来通りです。ちなみにステッカーはサンプル仕様、キーボードも販売モデルでは日本語版となります

    Dell 14(AMD)。キーボード配置は従来通りです。ちなみにステッカーはサンプル仕様、キーボードも販売モデルでは日本語版となります

  • 本体左側は奥から電源コネクタ、HDMI1.4、USB 3.2 Gen1 Type-A、USB 3.2 Gen2 Type-C DP1.4とPD対応

    本体左側は奥から電源コネクタ、HDMI1.4、USB 3.2 Gen1 Type-A、USB 3.2 Gen2 Type-C DP1.4とPD対応

  • 本体右側は奥からセキュリティロック、USB 3.2 Gen1 Type-A、ヘッドフォン端子、SDカードスロット

    本体右側は奥からセキュリティロック、USB 3.2 Gen1 Type-A、ヘッドフォン端子、SDカードスロット

  • Dell 16のプラ筐体はSDカードスロットがありません。型番が違うのはこれが理由のようです

    Dell 16のプラ筐体はSDカードスロットがありません。型番が違うのはこれが理由のようです

  • アルミ筐体とプラ筐体は差別化があり、webカメラもプラ筐体はHD画質に加えプライバシーシャッターがありません。画像はプライバシーシャッターのあるアルミ筐体

    アルミ筐体とプラ筐体は差別化があり、webカメラもプラ筐体はHD画質に加えプライバシーシャッターがありません。画像はプライバシーシャッターのあるアルミ筐体

前回の発表会でDellブランドの製品移行は完了したはずなのですが、ここでの新製品発表には理由があります。デル・テクノロジーズ株式会社 松原 大氏の説明によれば、一部の製品は既存製品を売り続ける計画で、コンシューマー製品では最も台数が出るであろうInspiron 14もモデルチェンジを行わない予定だったそう。XPSの一部モデルやQualcommチップ製品もDellブランドに移行していません。

しかし、この計画はDDR4メモリを生産終了するという大手メモリメーカーの宣言で崩れてしまったとのこと。スポット市場では一時期DDR4メモリがDDR5メモリよりも高くなる現象が起きたほど。DDR4メモリの供給が乏しくなるのはパソコンメーカーにとって大問題となり、そこで急遽DDR5メモリを使用したDell 14の新モデルが投入されることになりました。

  • デル・テクノロジーズ株式会社 ジャパンコンシューマー&リテール アソートメントプランナー兼コンサルタントの松原 大氏

    デル・テクノロジーズ株式会社 ジャパンコンシューマー&リテール アソートメントプランナー兼コンサルタントの松原 大氏

  • 早速製品をアンベール

    早速製品をアンベール

今回はAMD版。以前のDell 16発表時はIntel版のみだったため、今回の発表はDell 14 / 16となります。Inspironは旧Vostroシリーズと合併した関係で、Inspironで定番のアルミ筐体に加えて、Vostroで使用していたプラスチック筐体版もあり、今回のDell 14/16でもこれが継承されています。プラスチック筐体はプラチナシルバーとカーボンブラック、アルミ筐体はプラチナシルバーとミッドナイトブルーのカラバリとなります。

  • 今回Dell 14が加わったのでラインナップはほぼ移行完了ですが、XPS 13やSnapdragonモデルはまだ併売となります

    今回Dell 14が加わったのでラインナップはほぼ移行完了ですが、XPS 13やSnapdragonモデルはまだ併売となります

  • Dell 14(AMD)の主な特徴。プラ筐体とアルミ筐体ではCPUやWifi、webカメラ、キーボードバックライト、指紋認証、電池容量が異なります

    Dell 14(AMD)の主な特徴。プラ筐体とアルミ筐体ではCPUやWifi、webカメラ、キーボードバックライト、指紋認証、電池容量が異なります

  • Dell 16(AMD)の主な特徴。アルミ筐体モデルは上位グレード1つだけになっているのに注意ですが、16インチのCopilot+PCが20万円未満で買えるようになりました

    Dell 16(AMD)の主な特徴。アルミ筐体モデルは上位グレード1つだけになっているのに注意ですが、16インチのCopilot+PCが20万円未満で買えるようになりました

ラインナップで苦労したと思しきポイントとして、モデルごとの差別化を感じました。プラスチック筐体はRyzen 200シリーズ(Ryzen 5 220/Ryzen 7 250)、アルミ筐体はRyzen AI 300シリーズ(Ryzen AI 5 330/Ryzen AI 7 350)と明確な差があるだけでなく、Wi-Fi、キーボードバックライト、指紋認証、Webカメラの画質とプライバシーシャッターの有無、電池容量と細かい差異があります。

一方、DDR5 SO-DIMMでも5600MT/sの速度が出せるようになったこともあり、今回の製品群はメモリスロットが付き、後日のアップグレードに対応したのは良ポイントです。ただしメモリ直付けの方が速度的に有利なので、この点が上位製品のDell Plusとの差別化になっています。

コスパを追求したDellベースモデルにAMDプロセッサ

今回の発表会では日本AMD株式会社 代表取締役副社長/アジアパシフィッククライアントビジネス開発ディレクターの関 路子氏がゲスト登場。今回の製品群に使用されたプロセッサの優位性を説明していました。

  • 日本AMD株式会社 代表取締役副社長/アジアパシフィッククライアントビジネス開発ディレクターの関 路子氏

    日本AMD株式会社 代表取締役副社長/アジアパシフィッククライアントビジネス開発ディレクターの関 路子氏

AMD Ryzen AI 300シリーズはクラス最高のCPU/NPUとバッテリ持ちの良さ、スムーズな内蔵グラフィックス性能を持つと紹介。ちなみに今回採用されたRyaen AI 5 330は、新しく登場した製品で4コアのものです。

  • AMD Ryzen AI 300シリーズの特徴。過去製品との継承性だけでなくCopilot+PCをクラス最高の性能で提供

    AMD Ryzen AI 300シリーズの特徴。過去製品との継承性だけでなくCopilot+PCをクラス最高の性能で提供

  • 他社製品との比較。マルチスレッド性能は他社より体感できる差異があります

    他社製品との比較。マルチスレッド性能は他社より体感できる差異があります

  • NPUの性能も他社よりも高速の50TOPS

    NPUの性能も他社よりも高速の50TOPS

  • 今回の製品で採用された製品。以前は6コアの340を使用していましたが、先月発表された4コアのRyzen AI 5 330も採用

    今回の製品で採用された製品。以前は6コアの340を使用していましたが、先月発表された4コアのRyzen AI 5 330も採用

AMD Ryaen 200シリーズはRyzen 8000シリーズのネーム変更版。上位のRyaen 7 250なら16 TOPSのNPUも備わっており、普段使いには十分なパフォーマンスを持っていると紹介していました。

  • プラ筐体ではRyzen 200シリーズを採用。今でも十分な計算能力です

    プラ筐体ではRyzen 200シリーズを採用。今でも十分な計算能力です

  • 今回の製品ではRyzen 7 250とRyzen 5 220を使用しています

    今回の製品ではRyzen 7 250とRyzen 5 220を使用しています

今回発売されたDellのベースモデルはコスパ重視という事もあり、AMDプロセッサを使用したのは良いマッチングと言えるでしょう。

  • デル・テクノロジーズ株式会社 ジャパンコンシューマー&リテール アソートメントプランナー兼コンサルタントの松原 大氏(左)、日本AMD株式会社 代表取締役副社長/アジアパシフィッククライアントビジネス開発ディレクターの関 路子氏(右)

    デル・テクノロジーズ株式会社 ジャパンコンシューマー&リテール アソートメントプランナー兼コンサルタントの松原 大氏(左)、日本AMD株式会社 代表取締役副社長/アジアパシフィッククライアントビジネス開発ディレクターの関 路子氏(右)