体温並の気温が続く今日このごろ、iPhoneはどうかと触れてみれば、結構な熱さ。ほんのりどころかアチッと口走るレベル、iPhoneをできるだけ長もちさせたい身としては心配ですよね。
iPhoneが熱を出す原因として考えられるのは、複雑な演算処理などSoC(CPU)に高い負荷をかけたとき(1)、長時間ダウンロードを続けるなど通信用ICを酷使したとき(2)、内蔵バッテリーを充電しているとき(3)、ワイヤレス充電しているとき(4)、そして物理的に熱をくわえたとき(5)です。
(1)と(2)については、アプリの利用を制限するなどして抑制できます。低電力モードに切り替えれば、SoCのクロック周波数(1秒間に処理できる命令の回数を示す数値)が引き下げられ、アニメーションなど描画処理のパフォーマンスも低下するため、消費電力量が減少し発熱量も下がります。
(3)については、バッテリーの充電中にはジュール熱(内部の電気抵抗による発熱)や充電制御ICの発熱が伴うため、避けようがありません。特に急速充電時は発熱量が大きくなりがちです。(4)についても、電磁誘導のエネルギーロスとコイルのジュール熱は避けられず、充電時間と出力ワット数が大きくなるにつれ発熱量も増えます。充電中は風通しがよく熱のこもらない場所に置くことを心がけましょう。
最後の(5)は、真夏の直射日光を浴びたクルマのフロントパネルなど、熱のある場所に置くことが例として挙げられます。短時間でもバッテリーにダメージを与えかねないうえ、発火する可能性すらあります。十分に注意しましょう。
iPhoneに「高温注意」という警告が表示された場合は、iPhoneの電源をオフにしたうえで日が当たらない風通しのいい場所に放置します。結露を防ぐため、冷蔵庫に入れたり氷を載せたりすることは避けましょう。
