キヤノンが、EOS R1とEOS R5 Mark II用の新しいファームウエアを公開した。特に注目できるのが、EOS R1の背面に搭載されていながら、これまで用途が一切明らかにされていなかった“謎デバイス”が晴れて使えるようになったこと。謎デバイスの正体は人感センサーで、撮影者を検知するとファインダーをいち早く点灯させて速写性を高める役目を担っていた。

  • EOS R1背面の再生ボタンの下にある“謎デバイス”。製品情報サイトでも説明書でも、この装備が何なのかこれまで一切触れられていなかった

【編集部より】初出時、謎デバイスは「小型カメラ」としていましたが、キヤノン側から「人感センサーである」との指摘があったため、修正しました(2025年7月30日 11:30)

キヤノンが公開したのは、EOS R1用のファームウエア(Version 1.1.2)と、EOS R5 Mark II用のファームウエア(Version 1.1.1)。両機種用の新ファームウエアでは、カメラ単体でもインターネットからファームウエアをダウンロードしてアップデートが可能になるほか、サーボAF特性に「ネット越しの被写体」を撮影するシーンに適した[Case スペシャル]を追加した。

  • Case スペシャルを有効にしたところ。ネット越しに被写体にピントを合わせた

  • これまでは、手前のネットにピントが引っ張られることがあった

注目したいのが、EOS R1に追加された「ファインダー表示優先モード」。EOS R1の液晶パネルの下部に搭載された背面の人感センサーで撮影者を検出すると、ファインダーを覗く前にファインダーを点灯状態にする機能。ファインダー部のセンサーと比較すると、背面センサーでは広範囲かつ遠距離で人物を検知でき、ファインダーを覗いた時点ですでに表示されている状態にできる。

  • EOSシリーズのフラッグシップモデル「EOS R1」

  • 背面液晶の下に“謎デバイス”がある

  • カメラを顔に近づけた時点でEVFが点灯するので、点灯までのタイムラグなく撮影できる

速写性を求める場合、ファインダーを表示し続ける「ファインダー固定モード」の選択肢もあるが、この場合はメニュー画面や再生画面もファインダーのみにしか表示されなくなり、操作性が悪くなる欠点があった。ファインダー表示優先モードならば、ライブビュー画面をファインダーに表示しつつ、メニュー画面や再生画面は背面モニターで表示できるようになる。