2025年7月9日、韓国サムスン電子が折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold7」「Galaxy Z Flip7」を発表。国内では、サムスン電子が直接販売するほか、携帯電話会社としてNTTドコモとKDDI、そしてソフトバンクが取り扱う予定です。

  • 「Galaxy S25」シリーズに続き、「Galaxy Z Fold7」「Galaxy Z Flip7」もソフトバンクからの販売が決定。2025年8月1日の発売予定だ

ソフトバンクは、長らくサムスン電子製のスマートフォンを取り扱っていませんでしたが、2025年2月に発売された「Galaxy S25」シリーズを皮切りに、およそ10年ぶりに同社製品を再び取り扱うようになりました。それだけに気になるのは、ソフトバンクがサムスン電子製品の販売再開でどのような成果を得たのかと、折りたたみスマートフォン2機種をどのように販売していこうとしているのか?ということ。

そこで、米国・ニューヨークで開かれた新製品発表イベント「Galaxy Unpacked」に参加していたソフトバンクの常務執行役員 コンシューマ事業推進副統括である本田欣也氏に、直接話を聞いてみました。

  • 米国の「Galaxy Unpacked」に参加していたソフトバンクの本田氏。サムスン電子製スマホ販売再開の成果や、新製品への期待などを語った

本田氏はまず、10年ぶりにサムスン電子製品を取り扱った成果について説明。Galaxy S25シリーズの販売は「非常に評判が良かった」と話します。その理由は、他社でGalaxyスマートフォンを利用していたユーザーが、ソフトバンク回線に乗り換えてもらうきっかけになったからのようです。

すでに「PayPay」などソフトバンクの経済圏に関連するサービスを利用している人は多いものの、自身がGalaxyシリーズのスマートフォンを使い続けていることが、ソフトバンクに乗り換える上での障壁となっていた部分が少なからずあったとのこと。Galaxyシリーズのスマートフォン販売再開が他社からの乗り換えへとつながり、想像以上に契約数の増加に効果を発揮したと本田氏は話します。

  • ソフトバンクは、国内で2025年2月発売に発売した「Galaxy S25」シリーズから、サムスン電子製スマートフォンの取り扱いを再開。他社からの乗り換えを促すのに大きな効果があったようだ

それだけに新機種への期待も大きいようで、本田氏はやはりGalaxy Z Fold7の薄さに驚いたと評価しました。従来の折りたたみスマートフォンの厚くてかさばるイメージを克服し、通常のスマートフォンと同じサイズ感を実現したことで、人気が出るのではないかと話しています。

そのうえで本田氏は、Galaxy Z Fold7は大画面でメールを見たり、ビデオ会議をしたりするようなビジネス層を狙って販売していきたいとのこと。「今までみたいに、タブレットとスマートフォンを2つ持たなくていいですし、そういったところの需要は広がっていくんじゃないかと期待している」と本田氏は話しています。

  • ソフトバンクは、ブルーシャドウカラーの「Galaxy Z Fold7」を販売予定。本田氏もその薄さには驚いたと話している

一方のGalaxy Z Flip7に関しても、韓国で若い女性が多く使っていることから、薄型化によって日本での普及に期待が持てると説明。背面ディスプレイを用いた楽しい仕組みを若い世代にアピールし、販売を広げていきたい姿勢を示しています。

  • Galaxy Z Flip7は、より大画面になった背面ディスプレイを活用した楽しい仕掛けが多いだけに、ソフトバンクとしてもそれをアピールして若い世代を取り込みたいようだ

ただ、今回の新機種は競合他社も販売するだけに、何らかの差異化も求められるでしょう。とりわけ重要になってくるのがサポート体制ですが、本田氏はGalaxyシリーズに豊富な知識を持つ「Samsung Galaxy Ambassador」の活用を挙げ、そのメンバーが直接接客することで顧客の理解を得ていく考えを示しています。

Samsung Galaxy Ambassadorは、ソフトバンクが2025年4月より一部店舗での導入を開始しており、現在のところ国内ではソフトバンクが唯一とのこと。Galaxyシリーズの取り扱いでは後発だけに、販売やサポート面でも他社とは違う取り組みをして急速に強化を図っている様子がうかがえます。

  • ソフトバンクは、サムスン電子の「Samsung Galaxy Ambassador」を一部店舗に導入。Galaxyシリーズに詳しいメンバーがていねいに機能説明をすることで、販売やサポートの強化につなげたいとしている

日本での販売は8月からとやや先になりますが、スマートフォンの販売では“攻め”の姿勢を続けるソフトバンクだけに、今後打ち出されるであろうプロモーションや価格など、さまざまな面でのアグレッシブな取り組みを期待したいところです。