ポケモンは、睡眠研究所『筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)』と合同で『睡眠と労働生産性』に関する新たなる調査を実施した。
今回は『Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)』での睡眠記録を7日間以上実施した79,048人を調査対象者とし、210万晩以上の睡眠データから調査。『Pokémon Sleep』で記録された睡眠データと質問票調査によって回答されたプレゼンティーズム(何らかの疾患や症状を抱えながら出勤し、業務遂行能力や生産性が低下している状態)スコア、不眠の訴えの評価(不眠症のリスクを評価するためのアテネ不眠尺度を使用)、日中の眠気評価(日中の過剰な眠気の有無やその重症度を測定するエプワース眠気尺度を使用)を調査に用いた。
調査の結果、ソーシャルジェットラグがあるユーザー群は、健康的な睡眠を取るグループと比較して、労働生産性の低下が著しく、その差は年間で13.6万円(※)の経済損失に相当することが明らかになった。
※令和5年の平均年収461万円(国税庁発表)とプレゼンティーズムスコアの差分2.96ポイントから算出。
また、睡眠時間が十分でも、不規則な睡眠習慣を持っていると、労働生産性が低下することも示唆されたという。今回の調査を踏まえると、不規則な睡眠習慣による経済損失は、日本全体で年間約1兆円(※)にのぼると推定された。
※令和5年の1年を通じて勤務した給与所得者数 4,494 万人(国税庁発表)、令和5年の平均年収461万円(国税庁発表)、プレゼンティーズムスコアの差分2.96ポイント、調査対象者の中で「ソーシャルジェットラグ」群が占める割合16%から算出。
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調査では、対象者を、睡眠に関連する特徴によって以下の5つのグループに分類し、プレゼンティーズム・不眠の訴え・日中の眠気との相関を分析
【健康的な睡眠】
指標のバランスが取れた良好な睡眠の群
【長時間睡眠】
総睡眠時間が長かった群
【中途覚醒が多い】
睡眠中の中途覚醒が多かった群
【寝付きが悪く中途覚醒が多い】
寝付きにかかる時間が長く、中途覚醒も多かった群
【ソーシャルジェットラグ】
夜型で睡眠中央時刻が遅く、ソーシャルジェットラグも顕著な群