3年連続で今年もPalitブースをチェック。筆者が初めて来たときは台湾メーカーにもかかわらず片隅のコンパクトなブースでしたが、年々勢力を強めて大型化。今年はいよいよ角に曲面パネルまで備えた大規模なブースが展開されており、医療機器等の組み込み向け小型PCメーカーのYuan社との共同開催になっていました。
例によってPalitについておさらいしておくと、NVIDIA GeForceグラフィックスカードを主に展開するブランドです。製品単体での販売に加えてドスパラブランドのBTOパソコンにも採用されており、知らずに使っている人も多いはず。グループ傘下にはGainwardも存在しており、意欲的な価格設定で高い競争力を備えた製品を日本国内でも幅広く展開しています。
中でもPalit製品についてみていくと、やはり超ド派手・超地味で振り切れている点がポイント。GameRockシリーズを選択すればファンカバー全体を覆うイルミネーションでPCケースを強力に照らすことができ、一方GamingProやJetstreamシリーズを選択することで縁の下の力持ちに徹することもできます。ハイエンドモデルではどうしても光りまくるしかないことが多くなる他社ラインナップとは異なり、あまり“光らない”ハイエンドモデルの展開が魅力的。
地味めなモデルでは独力でファンカバーをデザインできる「Palit Maker」をサポートしており、3Dプリンター等を用いて自分だけのオリジナルグラフィックスカードを作り上げることも可能。しばしばコンテストを行っており、同社公式YouTube(外部サイト)ではグラフィックスカードとは思えないような個性的な受賞作を見ることもできます。
ブースでは今回、グラフィックスカードの買い替え需要を一気に引き起こした『モンスターハンターワイルド』をテーマにしたPalit Maker Modグラフィックスカードを発見。どこがグラフィックスカードなのかと思えば、耐熱・高耐久レジンで制作されたという武器に仕込まれていました。
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ブース正面で注目を集めていたアイルー。これがまさかのグラフィックスカード展示
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よく見ると武器の刀身部分にトリプルファンが覗きます
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RTX 50シリーズになって刷新されたGameRock。見る角度によって色が変わるカメレオン仕様のファンカバーを搭載
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ブースも大きくGameRock製品を打ち出す外観になっていました
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実働デモも発見。マザーボードに直差しするより、ライザーカードで魅せるスタイルの方が似合います
ド派手なGameRockシリーズに加えて、NVIDIAが少し前からこっそり推進しているSFF(スモールフォームファクター)仕様のPalit Infinityシリーズの製品も見られました。ヒートシンクを薄く仕上げたほか、ブラケットからはみ出さないように高さを抑えている点も特徴。小型PCへの構築にも向くスタイルを実現しています。
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GeForce RTX 5070 Infinity。SFF Readyであることを打ち出していました
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ブラケットからはみ出ない2スロットサイズ。ほとんど高さもなく、幅広いケースで干渉せずに組み込めるはず
そのほか、発売の予定はないながらも意欲的な製品開発を行っているとして、GameRock Diamond Editionの展示を発見。加えてやTornadeモデルも見つけ……たところで、ブースにNVIDIAのジェンスン・フアンCEOが出現。サインをしてどこかにもっていってしまいました。