メルカリは5月21日、安心安全な取引を進めるための新たな取り組みを発表した。AI技術を活用した不正監視を強化し、不正利用者にはアカウントの利用制限や民事訴訟などの厳しい対応を行う。あわせて、正しく利用しているユーザーがトラブルに遭った場合、購入代金や販売利益の全額を補償することを明確化する。
2024年11月に発表したサポート体制強化や補償強化の方針に続き、より安心安全に利用できるよう取り組みを強化する。
今回発表した取り組みの1つが、AI技術を活用した不正利用者の徹底的な排除。不正利用の手口は多様化・巧妙化しており、それらに対応するため疑わしい行為をAIに学習させ、不正利用者を特定する。特定した不正利用者に対し、アカウントの利用制限、刑事事件化、民事訴訟、損害賠償請求、不当利得の返還請求などの対応を実施。不正利用を未然に防止する。
あわせて、偽ブランド品を撲滅する目的で「メルカリ鑑定センター」を設立する。特定カテゴリーの商品は鑑定を義務化し、鑑定に不備があった場合は偽物の商品をメルカリが買い取る。2025年9月から稼働する予定。
もう1つの大きな取り組みが、全額補償サポートプログラムの開始。正しく利用しているユーザーがトラブルに遭った場合、購入代金や販売利益の全額を補償することを明確化する。補償を受けるためのガイドラインも公開し、補償対応までを迅速に行うことで、ユーザーの不安を早期に解消する。全額補償サポートプログラムは2025年7月開始予定。