米Qualcommは3月17日(現地時間)、携帯型ゲーム機向けの新世代チップセット「Snapdragon G3 Gen 3」「Snapdragon G2 Gen 2」「Snapdragon G1 Gen 2」を発表した。各モデルは用途に応じた性能最適化が施され、効率性が向上している。
Snapdragon Gシリーズは、ハイエンド向けの機能と性能を備えたG3、フル機能のモバイルゲーム機およびクラウドゲーミング機向けのG2、カジュアルなゲーム機が可能なG1で構成される。
「Snapdragon G3 Gen 3」は、Gシリーズとして初めて、Android携帯型ゲーム機向けにUnreal Engine 5の完全動的なグローバルイルミネーションおよび反射システム「Lumen」をサポートする。これにより、リアルな光の反射や影、高度な照明効果が可能となり、ゲーム体験が向上する。
Kyro CPUは、Primeコアx1、Pコアx5、Eコアx2を搭載。GPUはAdreno A32を採用し、最大QHD+/144fpsのディスプレイをサポートする。ハードウェアベースのレイトレーシング処理に対応。前世代比でCPU性能が30%、GPU性能が28%向上している。通信面ではFastConnect 7800を搭載し、Wi-Fi 7およびBluetooth 5.3に対応する。
「Snapdragon G2 Gen 2」は、144FPSのフレームレートでのゲームプレイとクラウドゲーム体験を実現するゲーム機器を目標に設計されている。Kyro CPUは、Primeコアx1、Pコアx4、Eコアx3。GPUはAdreno A22を搭載し、前世代比でCPU性能が2.3倍、GPU性能が3.8倍向上。最大QHD+/144Hzのディスプレイ出力をサポートする。通信面ではWi-Fi 7およびBluetooth 5.3に対応する。
「Snapdragon G1 Gen 2」は、Wi-Fi経由で最大1080p/120fpsのゲームプレイを実現し、幅広いデバイスで安定したパフォーマンスを提供するよう設計されている。Kyro CPUは、Pコアx2、Eコアx6。GPUはAdreno A12。前世代からCPU性能が80%、GPUI性能が25%向上した。最大FHD+/120Hzのディスプレイ出力をサポート。Wi-Fi 5とBluetooth 5.1に対応する。
Qualcommによると、第1四半期から、AYANEO、OneXPlayer、Retroid PocketといったOEMメーカーが、新型Snapdragon Gシリーズを搭載した携帯型ゲーム機を発売開始する予定である。