アイブリッジは2月26日、同社が運営するポイントサイト「フルーツメール」が実施した「スマホキャリアとポイ活に関するアンケート調査」の結果を公表した。「ポイントを貯めて得をする」という観点で今後利用したいキャリアとして最も多く選ばれたのは楽天モバイルだった。

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このレポートは、フルーツメールが2月19日〜20日、18歳から59歳の男女1,000人を対象に、ポイ活とスマホキャリアの関係性を探るために実施した「スマホキャリアとポイ活に関するアンケート調査」の結果に基づく。

メインで使用中のスマホキャリアは、NTTドコモが27.1%で最多。続いて、楽天モバイル(13.2%)、au(12.3%)、SoftBank(10.4%)となった。​楽天モバイルは、大手3キャリアに次ぐ利用率を誇り、特典付きプランの終了後も一定のユーザーを維持しており、コストパフォーマンスやポイント還元の魅力が支持を集めていると考えられる。

  • メインで使用中のスマホキャリア

    メインで使用中のスマホキャリア(フルーツメール調べ、以下同)

また、大手3キャリア(ドコモ・au・SoftBank)の合計利用率は49.8%で、約半数のユーザーが楽天モバイルや格安SIMを利用していることが明らかになった。

「ポイ活プラン」(NTTドコモ「eximo ポイ活」、SoftBank「ペイトク無制限」、au「マネ活プラン+」、楽天モバイル「Rakuten最強プラン」など)を契約しているか聞くと、「ポイ活プラン」を契約している人は17.3%にとどまった。

  • 「ポイ活プラン」を契約しているか

    「ポイ活プラン」を契約しているか

「ポイ活プラン」を契約している人に契約の決め手となった理由を尋ねると、第1位は「月額使用料が実質割引になるから」(27.17%)、次いで「自身のポイント経済圏と合っているから」(25.43%)、「普段貯めているポイントが貯まるから」(23.7%)という結果となった。利用者は「安さ」や「ポイントの相性」を重視している一方で、ポイントが貯まるだけでは契約の決め手にならず、"実質的な割引" があるかどうかがポイントになっているようだ。また、「乗り換え特典」や「広告の影響」で契約した人は少なく、一時的なキャンペーンよりも長期的なメリットを重視する人が多いようだ。

  • 「ポイ活プラン」契約の決め手となった最大の理由

    「ポイ活プラン」契約の決め手となった最大の理由

また、「ポイ活プラン」を契約していない人にその理由を尋ねると、第1位は「なんとなく面倒そうだから」(31.68%)、次いで「プラン自体を知らない・存在しない」(15.72%)。「単純に安いプランのほうが魅力的」(14.39%)や「何がお得なのかよく分からない」(14.39%)などが挙がり、割引やポイント還元の仕組みの分かりにくさが契約をためらう要因となっていることがわかった。

  • 「ポイ活プラン」を契約しない最大の理由

    「ポイ活プラン」を契約しない最大の理由

現在のキャリアの「ポイントが貯まりやすさ・お得感」で満足しているか尋ねると、満足している人は13.6%にとどまり、不満を抱えている人は23.8%。最も多かったのは「どちらでもない」(40.2%)で、多くの人が「もっと分かりやすくてお得な仕組みなら利用したい」と考えている可能性がある。

  • ​使用中のキャリアは「ポイントが貯まりやすい、お得」という点で満足しているか

    使用中のキャリアは「ポイントが貯まりやすい、お得」という点で満足しているか

さらに、「ポイントを貯めて得をする」という観点で今後利用したいキャリアとして最も選ばれたのは楽天モバイル(26.1%)、次いでNTTドコモ(24.5%)だった。現在の利用者数ではNTTドコモが最多だったが、ポイ活ユーザーの期待値では楽天モバイルが逆転し、楽天ポイントとの相性の良さや普段の買い物と組み合わせてお得にできる点が高く評価されていることがわかる。

  • ​「ポイントを貯めて得をする」という点で、今後利用したいと思うキャリア

    「ポイントを貯めて得をする」という点で、今後利用したいと思うキャリア

また、現在のキャリアをそのまま選ぶ人も多いことから、「今のキャリアで満足している」層と「よりお得なキャリアを探したい」層に分かれていることが明らかになった。