確かに、iPhoneではかんたんに「モザイク処理」をかけることができます。ただし、対象は人間の顔に限定され、顔以外の部分はモザイク処理できません。動植物や機械類についても、対象にはなりません。
人間の顔を対象としたモザイク処理は、iOS 18.1で追加された「クリーンアップ」の一部です。クリーンアップは、Appleが提供するAIプラットフォーム「Apple Intelligence」を利用して画像を解析し、画面上をなぞった範囲やAIが自動検出した部分を消去して周囲になじませる機能ですが、指定範囲が人間の顔と判断されたときにはモザイク処理をかけてくれるのです。
クリーンアップ機能でなにかを消去した場合、周囲になじむまで数秒ほど時間がかかりますが、モザイク処理は一瞬で完了します。モザイクの粗さは指定できず、目もと/口もとなど顔の一部だけを対象にすることもできませんが、とりあえず誰かわからないようにしたい場合に役立ちます。モザイク処理が成功した場合には、画面下部に「安全フィルタが適用されています」というメッセージが現れます。
対象は人間の顔限定のため、それ以外を指定するとモザイクがかからず消去されてしまいます。写真から顔の一部がはみ出しているなど、AIが人間の顔と判定することが難しい場合もモザイクがかからないことがあります。
2025年2月現在、iPhoneシリーズにおけるApple Inteligenceの対応機種はiPhone 16シリーズとiPhone 15 Pro/Pro Maxに限られます。すべてのiPhoneで利用できるわけではありませんが、ぜひ覚えておきたい機能です。