NTTドコモ モバイル社会研究所は2月12日、60~84歳の男女を対象に、シニアの日常活動とインターネット利用の関係について調査し、その結果を発表した。日常活動にインターネットを活用しているシニアは、活動頻度が高く、生活満足度も高い傾向があることが明らかになった。
調査によると、シニアは日常的にさまざまな活動に参加しており、同年代では女性の方が男性よりも参加率が高い傾向があることがわかった。また、活動の参加率は上昇傾向にあるものの、コロナ禍前の水準にはまだ戻っていない状態だという。
それぞれの活動に参加する際(連絡や集まりなど)にインターネットを利用しているかを調査した結果、教室活動では約半数の人がインターネットを活用していることが明らかになった。また、同年代で男女を比較すると、男性の方がインターネットの利用率が高い傾向があることが判明した。
さらに、インターネットの利用が活動頻度に与える影響についても調査したところ、どの活動においても、インターネットを利用している人の方が活動頻度が高い傾向が見られた。
日々の活動への参加と幸福感の関係を分析した結果、各活動に参加しているシニアは生活満足度が高いことがわかった(0~10点で評価)。また、活動の際にインターネットを利用している人は、より高い生活満足度を持つ傾向が見られた。
これらの結果から、インターネットを活用することで、対面での活動に加え、情報の交換や共有が可能となり、その結果、活動の頻度が増えたり、幸福感が高まったりすることにつながった可能性が示された。
日々の活動とインターネットの活用については、2024年11月25日に開催された「超高齢社会の課題を解決する国際会議」(日本経済新聞社主催)でも説明されている。