MMD研究所は2月6日、2025年1月に実施した「ポイント経済圏のサービス利用に関する調査」の結果を発表した。楽天経済圏が最も意識されている一方で、満足度が最も高いのはPayPay経済圏であることが明らかになった。
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現在活用している共通ポイントは「楽天ポイント」「Vポイント」「PayPayポイント」が上位。最も活用している共通ポイントは「楽天ポイント」「dポイント」「PayPayポイント」の順(MMD研究所調べ)
調査によると、最も多く活用されている共通ポイントは「楽天ポイント」(57.2%)、次いで「Vポイント」(39.1%)、「PayPayポイント」(38.5%)だった。最も活用されているポイントとしても「楽天ポイント」(33.2%)が最多で、「dポイント」(14.0%)、「PayPayポイント」(13.6%)が続いた。
経済圏を意識しているか聞いたところ、「意識している」人は61.0%、「意識していない」人は39.0%。ポイント経済圏別でみると、「楽天経済圏」を意識している人が最も多く43.9%、次いで「PayPay経済圏」(29.2%)、「Vポイント経済圏」(26.7%)となった。
ポイント経済圏を意識している15,247人を対象に、最も意識しているポイント経済圏を聞いたところ、「楽天経済圏」(43.6%)が最多で、前回調査から0.3ポイント増加。次いで「PayPay経済圏」(17.8%)、「ドコモ経済圏」(16.2%)が続いた。2024年7月調査と比較すると、「イオン経済圏」の意識度が最も伸びており、0.4ポイント増加。一方、「PayPay経済圏」は最も減少し、0.6ポイント減となった。
ポイント経済圏メイン利用者2,500人を対象に、共通ポイントの利用を意識し始めたきっかけを調査した結果、各経済圏で異なる傾向が見られた。楽天経済圏では「ECサイト」(35.2%)、PayPay経済圏では「QR・バーコード決済」(46.0%)、ドコモ経済圏(27.6%)とau経済圏(26.2%)では「モバイル通信」、Vポイント経済圏では「ポイントカード」(41.2%)、イオン経済圏では「電子マネー」(40.8%)がそれぞれ最も多い理由となった。
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ポイント経済圏を意識し始めたきっかけとして最も多いのは、ドコモ経済圏とau経済圏では「モバイル通信」、PayPay経済圏では「QR・バーコード決済」、楽天経済圏では「ECサイト」、イオン経済圏では「電子マネー」、Vポイント経済圏では「ポイントカード」。それぞれの特徴が出ている(MMD研究所調べ)
総合満足度について、「満足」と「やや満足」を合わせた割合が最も高かったのはPayPay経済圏(79.0%)で、次いでイオン経済圏(76.4%)、楽天経済圏(76.0%)が続いた。2024年7月調査と比較すると、満足度が最も伸びたのはau経済圏で5.6ポイント増加した。
この調査は、18歳~69歳の男女25,000人を対象とした予備調査と、ポイント経済圏メイン利用者2,500人を対象とした本調査の2段階で実施された。