今年も確定申告の季節がやってきます。令和6年分の確定申告期間は2月17日から3月17日、その間に済ませなければなりませんが、e-Taxの普及により以前と比べると手続きは格段にラクになりました。対象の所得が給与所得や雑所得、一時所得などに限定されるものの、令和3年分以降はマイナンバーカードがあればiPhoneを含むスマートフォンだけで申告作業は完結します。
しかし、「利用者証明用電子証明書」には要注意。マイナンバーカード自体の有効期限は発行日から10回目の誕生日までと長めに設定されていますが、WEBサイトのログインなどに用いられる利用者証明用電子証明書の有効期限は5回目の誕生日までと短めです。
マイナポイント事業の第1弾がスタートしたのは2019年9月ですから、その頃マイナンバーカードを取得した人は期限が切れているかもしれません。期限切れのカードではe-Taxのサイトにログインできず、当然確定申告もできなくなります。
期限はマイナンバーカードの裏側を見ればわかるのでは? と思うかもしれませんが答えはノー。マイナンバーカードの有効期限は刻印されていますが、電子証明書の有効期限欄は手書き、自分で書き込んでいないかぎり空欄です。
ではどうすれば...答えは「JPKI利用者ソフト」。国および地方公共団体が共同運営する地方公共団体情報システム機構が配布するこのアプリを使えば、マイナンバーカードに対応するiPhoneだけで利用者証明用電子証明書の有効期限を確認できます。マイナンバーカードを作成したのはいつだったか記憶に自信がない人は、e-Taxで確定申告の作業を始める前に確認してみては?