米SpaceXが提供する衛星ブロードバンドサービス「Starlink」のコンパクトなキット「Starlink Mini」の日本国内での提供が開始されている。導入にあたっての初期費用となるキット費用は34,800円で、このほかに月額制の通信サービス費用が必要となる。
StarlinkのMiniキットは2024年6月に提供が開始された、標準より小型なアンテナ+ルーターのキット。当初は一部の国・地域で限定的に利用されており、日本国内では利用できなかったが、このたび日本国内で個人向けのStarlinkを契約する際に移動中の利用を想定した「ROAM」プランを選択したときに、ハードウェアとして「Mini」キットを選択できるようになった。
MiniキットはアンテナとWi-Fiルーターが一体化されており、パッケージサイズがH430×W334×D79mmとバックパックなどにもおさまるサイズになっている。同梱物は、Starlink(Wi-Fiルーター内蔵アンテナ)のほか、キックスタンド、パイプアダプター、DC電源ケーブル(15m)、パワーサプライ(ACアダプタ)、Starlinkプラグ。
なお、標準フラットのキット費用は55,000円。コンパクト化したMiniキットがそれより低負担なのは、Wi-Fi/LAN関連の仕様が一部簡略化されているため。具体的には、Wi-Fiの世代が標準キットがWi-Fi 6対応なのに対してWi-Fi 5対応、Wi-Fiの通信も標準キットがトライバンド4×4のMU-MIMO対応なのに対し、Miniキットはデュアルバンド3×3 MU-MIMO対応。さらに標準キットが2ポート装備している有線用のLANポートも1ポートとなっている。
なおStarlinkの利用に際しては、当然ながら初期費用となるキット費用のほかに月額制の通信サービス費用が必要となる。Miniキットを選択できる「ROAM」には、月間50GBまでの「ROAM 50GB」月額6,500円、データ量が無制限の「ROAM無制限」月額11,500円があり、「ROAM 50GB」の場合はアプリからGB単位でデータ通信量を追加できる。