iPhoneに「+(プラス)」で始まる知らない番号からの着信を受けたこと、ありますか? アメリカなど北米地域であれば「+1」、イギリスであれば「+44」など、番号を見ればどの国・地域からの電話なのか識別できるものの、なぜ自分にかかってくるのか...思い当たる節がなければ、それは迷惑国際電話の可能性大です。
日本国内で着信を受けた場合、着信側に通話料が発生することはありません。放置することがベストの対策ですが、薄気味悪いことは確か。うっかり応答してしまうとどうなるかを含め、適切な対応方法を知っておきたいものです。
相手の意図はさまざまですが、とにかく応答は厳禁。応答すれば相手の思うつぼ、オペレーターにつながれ高額請求へと話を運ばれかねません。履歴をもとに折り返すなどもってのほか、自動音声を聞かせて通話時間を引き伸ばし高額な通話料金を請求してくる可能性があります。
そのようなiPhoneにかかってくる迷惑国際電話を防ぐ方法のひとつに、国際電話サービスを提供する電話会社が共同設置した「国際電話不取扱受付センター」への休止申請があります。休止されれば、以降は国際電話の発信と日本着信のコレクトコールを利用できなくなるため、迷惑国際電話が急減します。しかし、この方法は固定電話・ひかり電話用で、携帯電話回線には利用できません。
iPhoneには国番号を指定して着信を制限する機能がないため、迷惑国際電話を一律にシャットアウトすることはできません。折り返し防止目的では、国際電話の発信を休止するサービスが有効なものの、携帯電話各社が提供するすべてのプランで適用できるわけではありません。
iPhoneで迷惑国際電話を防ぐには、「設定」→「電話」→「不明な発信者を消音」画面にある「不明な発信者を消音」スイッチをオンにして、知らない人(連絡先や着信履歴に番号がない人)からの着信音を鳴らさない、という方法が有効です。根本的な対策にはならないものの、うっかり応答してしまう可能性は低下しますよ。