アプリの「書類とデータ」が大きすぎるとは、設定アプリで確認した容量/ファイルサイズが予想以上だったという意味でしょうか? 確かに、アプリをダウンロードした直後と比較すると、10倍以上にサイズアップしているアプリも少なくありません。

iPhoneにおいてアプリは、アプリ本体(プログラムと初期データ)と後から生じたデータで構成されます。両者は基本的に一元管理されますが、ストレージ消費を抑えるためアプリ本体だけを削除しデータ部分を残す、という柔軟な活用も行われています。

アプリ本体と後から生じたデータの容量は、「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」の順にタップすると現れる画面で確認できます。YouTubeアプリを例にすると、本体は260メガバイトほどなのに書類とデータは数ギガバイト、動画をダウンロードしたわけでもないのになぜ? と不思議に感じるかもしれません。

この画面に表示される「書類とデータ」の内容は、アプリによってまちまちです。YouTubeの場合、その大半はキャッシュデータ -- アプリの使用感を向上させるため先読みしたデータや前回利用したデータ -- ですが、ゲームアプリでは追加ステージのデータだったり、音楽ストリーミングアプリでは曲データだったりと、アプリ開発者の裁量に任されています。

「書類とデータ」はアプリの削除とともに消去されますが、慎重に判断しましょう。YouTubeやFacebookアプリの場合その内容はキャッシュデータで、肝心なデータはクラウド上に存在するため、アプリ削除後に再インストールしログインし直せば元どおり動作しますが、すべてのアプリが同じ仕様ではありません。LINEやWeChatのように、削除すると復元できないチャット履歴ということもあるため、安易な削除は禁物です。

  • アプリの「書類とデータ」に何が入っているかは、アプリによってまちまちです